個室の空気が緊張で張りつめる中、ルビーと
ジョセフの距離はわずか数センチに
過ぎなかった。ジョセフがルビーの顔に
さらに近づいたその瞬間、
個室の空気が緊張で張りつめる中、ルビーと
ジョセフの距離はわずか数センチに
過ぎなかった。ジョセフがルビーの顔に
さらに近づいたその瞬間、
カシャカシャとシャッター音が響き渡った。ふいに目を向けると、フェリックスがシャッターを切る様子が目に映った。



なんだ貴様は!


フェリックスは冷静に一歩踏み出しながら、
ジョセフへ詰め寄る。



時間があまりないので、単刀直入にお聞きします。この宝石類は全て盗んだものですね





何を言っているんだ、これは輸入したものだ。





輸入?
どのようにして輸入したのですか?


フェリックスの問いかけに、
ジョセフは口ごもる。



お前に関係ないだろう!
商売の邪魔をする気か!





人間の物もあるようですね。これが盗品だったら、あなたは逮捕されますよ。





盗品だと、証拠はあるのか?





1か月前に管理局に泥棒が入ったそうです。盗まれた品物は貴金属や高価な品物ばかり





中には人間の物も入っていました。





管理長はあなたに届け出たが、何も音沙汰がない。あなたが盗んだからではないですか?





はっ、俺が盗んだだと?防犯カメラに写っているのは俺じゃない、見ればわかるさ。





ではその泥棒はどこにいるのですか?





牢屋に決まってるだろう、俺が捕まえたんだ。





なるほど、
そうゆう事でしたか...





な、なんだ?
オレは盗んでなどいないぞ





貴様、オレを侮辱したな!





フッ





何がおかしいんだ!
事によっては逮捕するぞ!


つづく
