治療できそうな場所…この近くだと「洗面所」だ。
だが、どうやって黒貴君を連れて行こうか…。



そうだ…!地図…。


治療できそうな場所…この近くだと「洗面所」だ。
だが、どうやって黒貴君を連れて行こうか…。



…考えている暇はない。





…ぐ…!





…少しの間、我慢して。


私は何とか黒貴君に肩を貸した。
…曲がったら、「洗面所」すぐそこだ。



…着いた!


薄暗い…。
かといって電気をつけてしまうと誰かいることがばれてしまう…。
私は戸棚を開けてみた。



あっ!


トイレットペーパー…!
包帯の代わりになるかもしれない。
…ん?



黒い…鍵?
置き忘れ…?


私は鍵をポケットに入れといた。
黒貴君の怪我を治したら、渡そう…。



できた…!


何とかトイレットペーパーを全部使い、傷をふさいだ。



…何か薬とかあれば良いのだけれど。





…薬とかなら、宝部屋ね。
すぐ隣よ…。





クロア…!?


見渡すが…声しか聞こえない。
そして、ペンダントから聞こえることがわかった。



…。





しっ…!私の声は鈴にしか聞こえないのよ。


…やっぱりクロアは何者なのだろう。



宝部屋の鍵は…黒貴が持っているか
…もしくは…。





赤貴が持っているー…。





…これからどうするおつもりで?





…愛しの白雪姫には甘い果実をー…。


ー続く
