頭が・・・!!
・・・っ!痛い・・・。



・・・君は覚えていないだろう。
僕たちは「小さい頃」に出会っているんだ。





・・・小さい頃に・・・?





・・・っ!!


頭が・・・!!
・・・っ!痛い・・・。



ー・・・くん!





・・・「鈴」は元気だなあ。


・・・この記憶は・・・。



また、二人で遊んでんの?
俺も仲間に入れてよ。





うん!





人数が多い方が楽しいからね。





・・・。





・・・。


この二人ってもしかして・・・。
・・・そうだ。
思い出した・・・「赤貴」君と「黒貴」君・・・!
・・・双子の二人。
なんで、赤貴さんに会った時、気づかなかったんだろう・・・。



・・・「黒貴」君・・・?





・・・!!


・・・思い出したけれど、なんで今まで忘れていたんだろう。



・・・思い出してくれて嬉しいよ。





・・・けれど。


黒貴君が何か言い掛けようとした時だった。



・・・探しましたよ。


マントを被った男の人が現れた。



・・・!!


黒貴君はその人を睨んでいる・・・。



・・・ああ。
これはこれは・・・「白雪姫」様も
ご一緒でしたか・・・。


白雪姫…?私のこと…?
マントを被った男の人はこっちを見てきた。



「レッドクロ」・・・おまえ。





・・・「レッドクロ」!


・・・この人がクロアの言っていた
「レッドクロ」・・・!



・・・おや。
白雪姫様もご存じで・・・!





きゃ・・・!?





危ない・・・!!


私は黒貴君に腕を引っ張られ助かった。



・・・!!


黒貴さんのお腹辺りから血が垂れている・・・。



・・・っち。





・・・ーっ!





どうしよう・・・!


私は混乱状態になりながらも冷静に考えた。
・・・ハンカチっ!



・・・ありが・・・とう。
・・・うっ。





・・・とどめを刺してやりたいが・・・
他にやることあるんでね・・・。


レッドクロはそう言って去っていた。



どこかに治療できる物ないかな…。


…一刻も早く見つけないと…黒貴君がー…。



…せいぜい足掻くんだな。


ー続く
