深い影を落とす廊下を歩きながら、
ノアは保管倉庫へ向かう。
フェリックスもそれに続いていた。
だが、突如としてノアの歩みが止まる。
深い影を落とす廊下を歩きながら、
ノアは保管倉庫へ向かう。
フェリックスもそれに続いていた。
だが、突如としてノアの歩みが止まる。



あ、コッチじゃなかった


くるりと反対を向いた。



すみません、間違えました。





保管倉庫を間違えたんですか?





はい。実は1ヶ月ほど前に泥棒が入って、場所を移したんです。


ノアが答えながら、
今度は別の方向へと足を進めた。



泥棒ですか...


ノアは立ち止まり、
ふと何かを思い出したかのように言った。



あ!そもそも保管倉庫は一般の方に案内できません。


フェリックスは小さく笑った。



そうですか





はい。防犯のために保管倉庫を
移動したんですから!





確かにそうですね。





ところで、
泥棒は何を盗んだのですか?





えーと確か、...あ!
またあなたにつられて話すところでした。それは言えません。





わかりました(笑)


その時、ロビーの方から歓声が上がる。
何事かと急いでロビーに向かう
フェリックスとノア。
つづく
