◆Middle09◆
大テント前
◆Middle09◆
大テント前



それでは戦闘だ。MAPの一番右上の地点には精鋭兵がおり、その5m南の地点にキミたちが一つのエンゲージとして登場する。その隣、西側のエンゲージには傭兵がいる。データは別々だが、共にボルタイ警備兵だ。「しかしおこぼれに与らせてもらってるからあまり文句は言えねえが、ボルタイ様も人使いが荒いよな」「略奪の警戒を怠るなっていうけど、そんな襲ってくる奴なんているはずねえよな!!」と綺麗なフラグを立てます。


(一同笑)



「成敗致しますッ!!」





「ひょ」「ふぇい!?」「おおおお!? て、敵襲! てきしゅううぅううう!!」


【第1ラウンド】



《エンサイクロペディア》で精鋭兵を識別。(ダイスを振る)達成値19。





レベル6のモブで分類は人間。【物理防御力】が高い。スキルは《インビジブルアタック》《アームズマスタリー:剣》それから《バッシュ》がSL4で取得している。あと年齢40歳男性。





「男性です(そこ)」結構つ……よい。





男性……解散。





「アシュリーさん、何をがっかりしたお顔されているのです!?」





「女の子の賊でもいれば捕まえてお仕置きしてあげられるのになーって思っただけよ……」とりあえず精鋭兵は自分が抑えよう。





一歩下がって、敵はアシュリーさんにお任せしよう……。





「あらいやだわ。私、心は乙女よ」と、傭兵が言う。





「お前かーい!」


(一同笑)



思わずキャラでつっこんでしまった。





「平和ですね…平和ではないはずなのですけど……」





「……柱に縛り付けて自分の槍で自害させてあげるわ」





ムーブで5m南へ戦闘移動。傭兵に《エアリアルスラッシュ》(ダイスを振る)命中は21。





「今日は風が騒がしいな……」(ダイスを振る)10で失敗。





「てぇーいっ!」(ダイスを振る)ダメージは19!





精鋭兵が戦闘移動で5m南へ。アシュリーとアヤにエンゲージ。《インビジブルアタック》を使用し命中を上げて、メジャーアクションで《バッシュ》宣言だ。(ダイスを振る)命中は19!





《バタフライダンス》と《シールドパリー》を合わせて、3d+7(ダイスを振る)16で失敗。流石に無理か。





「一閃!」(ダイスを振る)27のダメージだ。





結構痛いなっ!?





《プロテクション》をします。(ダイスを振る)8の軽減。





「アヤちゃんありがとう♪」11ダメージ受けた。





「いえ、完全に防ぎきれず……」





「くっ、少々できるようですね……!」





「……ま、剣筋は中々ね。さすがは精鋭ってところ?」





次は同じ行動値のアシュリーかアヤだな。





じゃあ、こっちから行きます。





どぞー。





マイナーでHPポーションを1本使用(ダイスを振る)10HP回復。精鋭兵に通常攻撃。(ダイスを振る)命中は14。





回避します。(ダイスを振る)うーん、9で失敗だ。





「やあっ!」(ダイスを振る)12ダメージ。





「軽い!」5点受けた。





むむむ。





かたい。





メジャーアクションで傭兵を[エネミー識別]しますね。





「見ての通りだ!」





3D+6で(ダイスを振る)達成値20。やることないからやったとかそんな。





レベル3のモブで、分類は勿論人間。【物理防御力】が高く、精鋭兵と異なり《ブランディッシュ》を持っている。勿論《アームズマスタリー:槍》で命中は強化済みだ。こいつらモブだから実際は合計10人くらいがわらわらしてるんだな(笑)。続いて傭兵。右側に5m戦闘移動し同じくエンゲージ。「食らいやがれ!」通常攻撃をアシュリーに(ダイスを振る)命中は17。





(ダイスを振る)同値回避!





「なにぃっ!?」というか傭兵《ブランディッシュ》あるんだからアヤも一緒に攻撃すべきだったな(笑)。





いえーい。


【第2ラウンド】



傭兵に《エアリアルスラッシュ》!(ダイスを振る)命中11……うーん、振り直します! フェイト使って(ダイスを振る)14!


この攻撃を傭兵は回避できず、防御分を差し引いて19のダメージを受けてしまう。
これにより傭兵は倒れ、残るは精鋭兵のみとなった。



「よし、残すはひとりですね!」


残る精鋭兵はトヤーのエンゲージに移動し《バッシュ》を行う。
これに対しトヤーは回避を試みるも、ダイスの目は共に1。ファンブルしてしまう。
精鋭兵の攻撃をアヤが軽減するも、12のHPダメージを受けてしまった。



「くっ……う……! アヤさん、ありがとうございます……!」





「所詮は烏合の衆。まさか襲撃者が来るとは予想だにしなかったが……ここで殺して、ボルタイ様への手土産にしてくれるわ!!」





「烏合というと普通ということでしょうか? ……照れます」





「くぅっ……! 悪党などに負けるわけにはいきませんっ! アヤさん、褒められてはいませんからね!?」





「そうなのですか……(しょんぼり)」





「あっあっ、ほ、褒められてはいないですけど普通でないという意味では(わたわた)」





「奇遇ね、私もボルタイへの手土産を探してたのよ……あなたの首でいいかしら?」





「何もかもが無駄な努力です。さあ、来なさい」





精鋭兵にエンゲージ! 武器攻撃で(ダイスを振る)クリティカル!





(ダイスを振る)回避失敗。





「……そこよ!」(ダイスを振る)17のダメージ。





「ふんっ! まだまだ、打ち込みが甘いわ!」10点受けました。





トヤーさんに《ヒール》を。(ダイスを振る)発動。(ダイスを振る)18点のHP回復で!





「アヤさん、ありがとうございます……!」丁度最大いぇい!





「はい、いつでも回復いたしますね(にこにこ)」





「(うーん、尊いわねぇ……)」


そして第3ラウンド。トヤーはここぞとばかりにシーン1回の制限のある《マジックフォージ》を使用しダメージを増加。《エアリアルスラッシュ》で残りの精鋭兵を倒した。



「や、やった!」





「お見事です」





「流石ねぇ」





「悪は滅びる運命にあるのです」


それからドロップロールを行い、薬草(15G)×4とブロードソードを取得。
重量が6もある剣であるが、何とかアシュリーが所持できた為、そのまま携帯品にした。



「この剣、手入れすれば使えそうね。もらっていくわ」





「思わぬ収穫、ですね!(アシュリーへ渡しながら)」


◆Middle10◆
大テント内



ひときわ大きな大テントだ。大テントの中にはボルタイが奪ってきた様々な物資があった。





「やっとボルタイに奪われた物を取り返すことができる。それにしても、すごい財宝の量ね」





「ここにあるのでしょうか……(きょろきょろ)まったく、一体どれ程の悪事を成してきたのやら……」





皇帝献上品は小さな黒壇の箱に収められたもので、ほどなくして、シェンファが発見する。





「あった!」





「まぁ、良かったです!」





シェンファは特に何も考えるでもなく、その、皇帝への献上品を取ろうとしますが、どうしますか。





止めるー。





良くなさそうだなぁ。





罠……罠がありそう!





「待って」





「ふぇ? えっと、うん」





「……?(二人の様子を見て構える)」





「どうしたの?」





「冒険者の勘なんだけどね……こういうときは大抵」と言いながら《ファインドトラップ》適用し罠探知試みます。(ダイスを振る)13で。





「(さ、流石アシュリーさん……!)」って、疑いもしてなかったトヤーは思う。





「へえ、すごいね冒険者ってのは」





と、罠探知している様子を見て……罠は、無さそうです。





まさか15か……15なのか……。





15なのか……?





「うん? 手に取って、いいかな?」





「罠らしいものは見えないけど……気をつけてね」シェンファと同一エンゲージ。





探知値14のトラップ、毒ガスが設置されていました!





うわあああ!?





うっわぁぁ……。





範囲に2Dの貫通ダメージ。シェンファはエキストラなので、1点でもダメージを受けたら死亡するものとします。





カバー! シェンファを庇う!





(ダイスを振る)ダメージは7の貫通、アシュリーは二倍になるので14ですね。


設置されていた毒ガスが噴き出すも、間一髪、アシュリーがシェンファを庇い九死に一生を得る。
アヤがフェイトを入れた《プロテクション》を行い、受けたダメージは0となった。



「……ありがとね。ごめんなさい、シェンファちゃん。大丈夫?」





「まさか、罠が仕掛けてあるだなんて!」


(一同笑)



「皆さん、ご無事ですか……!?」





「間に合ってよかった……」





「大丈夫。庇ってくれて、その」





ここで突然D66(ダイスを振る)45……アシュリーに対する感情は恩人だ。そのままだな。





「ありがと。あなたは私の命の恩人だ」





ダイスが空気読んだ。





「遺跡とかの罠と違って小さくて見えなかったわ……」





「さあ、用は済んだ。さっさとずらかろう!」





……あ、【幸運】難易度8の判定に成功すれば、成功したプレイヤーの人数分だけ財宝持っていけます。


トラップに気を取られて危うく忘れるところだった判定をプレイヤー全員に行ってもらう。この判定は全員が成功し、合計300G分の財宝を持ち帰ることに成功した。



「気を取り直して……宝石とかアクセサリーの類で貰っていこうかしらね」





この後からクライマックスにかけて連戦になりますので、HPMPの回復は今のうちにどうぞ!





ポーションごくごくしてから財宝全部預かりましょう。


各自がポーション類を使用し減っていたHPとMPを回復。万全の状態を整える。



「みんなも持ち運びの邪魔にならないようなら持って行っちゃおう。ここに残しておいても意味がないし。元々うちのものもあるから、好きにしても大丈夫でしょう。あとは央都に持って帰ることができれば完璧だわ。さあ、急いで抜け出しましょう」





「これは後程再び懲らしめに来なくては……(一部財宝拾いつつ)」





「急ぎましょう」





「まだ兵が残ってるでしょうし、注意していきましょう」


◆Middle11◆
追撃
無事に積荷を取り返し、拠点を出ようとしたキミたちにボルタイの部下たちが追いすがって来る。騎馬にまたがり、怒りの形相を見せる彼らは、すぐにキミたちの前に回り込むと、行く手を塞いだ。



「敵襲ですね!」





騎馬ってあるけど、実際にはトヤーみたいに騎竜になるね。キミたちのエンゲージは4-4地点、そのすぐ隣、4-3地点にモブとしてボルタイ騎兵×2が登場だ。キミたちが馬具を破壊したことでモブの数が1体減少している。描写としては20近くの騎馬兵がキミたちを追いかけている感じで。騎兵は弓を持ち馬にまたがりながらキミたちを狙う。騎乗状態で登場だ!





弓かー。





「貴様ら、無事に逃げられると思うなよ!」「このままおめおめと荷物を持っていかれたら、俺たちがボルタイ様にどんな目にあわされるか分かったもんじゃねえんだよ。やっちまえ!」





「そんなの知ったこっちゃないわ!」





「盗んだものでしょう! すべて元の持ち主の元へ戻してもらいますよ!」


【第1ラウンド】



「待ちやがれ!」騎兵は弓を構える。





《エンサイクロペディア》でボルタイ騎兵を識別。(ダイスを振る)クリティカル。よしよし。





レベル3のモブ。武器は射程20mのショートボウで【物理防御力】が高い。《人馬一体》《クローズショット》《ダブルショット》を持っている。また《ボルタイ式弓術》という騎乗状態でのみ効果のあるスキルがある。これにより射撃攻撃の命中に+1D、ダメージに+3される。3人だから《ダブルショット》使ったり使わなかったりする。





「お覚悟なさい!」ボルタイ騎兵1に《エアリアルスラッシュ》(ダイスを振る)17。





(ダイスを振る)9で回避失敗。





「はあっ!!」《マジックフォージ》を乗せます! (ダイスを振る)35のダメージ!





ちょっと待って6が3個も出てるんだけど!? その一撃で騎兵は倒れる!「ぐあぁーー!?」


まさかの初撃でボルタイ騎兵の片方が倒されてしまった。
続くアシュリーの攻撃を受けもう一方のボルタイ騎兵もダメージを受ける。それから《クローズショット》で同一エンゲージにいるアシュリーに攻撃を仕掛けるも《バタフライダンス》で上がった回避を前には空しく、躱されてしまう。
その後、ラウンドを跨いだトヤーの攻撃を受け、残りの一体も倒された。
◆Middle12◆
逃避行
追っ手を撃退したキミたちは、一路セーリアへの国境へ向かって走っていた。おそらくボルタイの部下は、略奪品が奪い返されたことを報告に走っているはずだ。ボルタイがそれを聞けば、怒りのままにキミたちを追ってくるのは間違いないだろう。



キミたちはセーリアへ向け全力で走り続けなければならない。難易度10の【筋力】判定に失敗すると、強行軍による極度の疲労で【HP】と【MP】をそれぞれ1D点ロスしてしまう。この判定はさっきの戦闘で3ラウンド以上経過している場合、そのラウンド数に応じて難易度が上がるんだけど……すぐ終わったから難易度は10のままになる。





いえーい。





「はぁ、はぁ、急いで国境を超えないと……ボルタイが知れば、何としでても奴は殺しにやってくる。全力で走り続けないといけないけど、それにしたって体力が、でも、泣き言なんて言ってられない……!」





さあ、【筋力】判定だ!


アシュリーが10に届かずフェイトを使い振り直したものの、全員が無事判定に成功。そのままセーリアへ向け走り続ける。



「リュウさん、がんばってください……!」





「もう少しで国境えを超えてセーリア国内に入れる。そうすれば、あとは近くの村で央都までの移動手段を手に入れましょう?」





「そうですね……もう少しです……!」





「はい、がんばりましょう」





キミたちはついに国境を越え、セーリア国内へ……入ろうとしたところで、背後から騎馬の鳴らす蹄の音が聞こえてきた!





来てしまった……!





「……っ! 来た……!」





「流石は騎兵、足だけは速いわね……!」


セーリア目前。猛然と数人の騎兵が近づいてきた。彼らの先頭を指揮するのは、間違いなく、ボルタイ。憤怒に顔をゆがませ、ボルタイは怒声をあげる!!



「貴様らァッ!!」


