◆Middle03◆
カナン大聖堂
◆Middle03◆
カナン大聖堂



100年に一度しか……違うこれ1秒だ。100年に1秒しか狂わないという時計台があることで有名な地。神殿の中心地がここカナン大聖堂である。また、周辺には冒険者向けの宿泊施設の他、迷って出たアンデッドも必ず内部で道に迷う高層ダンジョン、永眠ホテル(一同笑)。





黄泉路を迷いすぎでは。





工事施工開始から250年経った今も完成度は四割という、ゴヴァノン神殿などがある。





なんとかふぁみりあかな?





なんとかふぁみりあだろうね。





次の粛清までに完成するのかしらね?





今聖歴1004年だからそのうち粛清起きそうには……(笑)。さて、依頼依頼。





「ちょうどいいですから宿を取って、依頼も見てみましょうか」





こくこく。





では、宿を予約、この宿に関してはG消費無しでどうぞ。





は~い。





神官長はハンスって人なんだけど留守なことが多いらしく、その補佐官、シルヴァが対応する。「依頼ね。ならこれなんてどうかしら?」20代後半のヒューリンの女性神官だ。





ウマが合うとやべーやつ。





出してきた依頼は二枚。





「どれどれ……?」





永眠ホテルあったらどうしよう。





一つは永眠ホテルのアンデッド浄化。


(一同爆笑)



あったああああ!?





コントかな?





永眠ホテルをさ迷うアンデッドを浄化しよう。くれぐれも道に迷ってあなたが永眠しないように。





むりむり。





観光のついでにやる仕事ではない……。





報酬金は倒したエネミーLV×10Gだ。





あー、ある程度でいいのか。





行くならなんか迷い防止の手段を。





続いてもう一つが、カナンの森の魔物退治になるね。





ふむふむ。





どんな魔物?





カナンの森は火の精霊の暴走により焼き尽くされてしまっている。現在では森とは名ばかりの灰色の地と化しており、〈火〉属性の魔獣が多数うろつき、近隣の住人や旅人を襲っている。この駆除の依頼が出ているね。





おかしいな、こっちのほうがきつそうだぞ……。





そこの魔物を駆逐していつか森を再建するために協力したい! モモンガの本能が告げる。ウルカは草原の民だけどモモンガなので本能的に森が好きだぞ!





報酬金はギルドで1000Gになるね。





1000G?





うんうん。ギルド単位での報酬になるよ。ただし、適正レベルは3となる。対し、永眠ホテルの適正レベルが2に設定されているよ。





あ、だよね。ちょっと報酬がCL2PTにしては多めだと思った。





むむむ。





ここはRP重視でハードモードでもいいんじゃないかな。





「ウルカさん、森護りたいですか?」





「こくこくこく!」





「なら、そちらを受けましょうか」





「!!」





「はい、がんばりましょう」





では神官長補佐が「この依頼をうけるなんて、あなたたちとはウマが合いそうね」とにっこりと微笑みまして。





ヒェ……。





ウマがあってしまった。





(リプレイ・ルージュ読んでね)





ああああああおもいだしたー(笑)。





受けるということでよろしい?





よいですよいです。





はーい。





こく。


因みにGMはこのセッションの後から内容を思い出す為にも引っ越しの関係で売り払ってしまったリプレイを買い集めるようになった。
CLIMAX PHASE
◆Climax01◆
灰の森



森は所々が焼きただれており、ほとんど木というものが存在しなかった。キミたちは森林警備隊からの協力を得て奥へ進んだ。時折出て来る魔物の一部は彼らが引き受けている。最近、この地の魔獣が活発的になっており、大反乱が起きる兆しを見せていた為、非常に助かると感謝される。





「……!」





「これは酷い……」





「都市部、よく無事でしたね……みなさん優秀」





さて、今回クライマックスフェイズになります。配置は自由にどうぞ!





エンゲージばらける?





だね。





なにかバフあるわけじゃないし別れよう。





騎乗はしてても良い?





良いぞ。





騎乗しているので《ライトニングライド》のパッシブ効果により【行動値】と【移動力】に+4します。





OK。配置決まったら教えて。





6-3に配置。





5-3に配置。





3-3に配置で。





では、ランダムに(ダイスを振る)もういっちょ(ダイスを振る)両方ともメアだね(笑)。





ヒェ。





ひえ。





キミたちに黒い影が迫る。共にメアのエンゲージに登場。バーゲストが二体現れるぞ。「グルルルル……」


【第1ラウンド】



ではバーゲストがセットアップでスキルを宣言する。《死の咆哮》により20mの単体と【精神】対決。選択したバッドステータスを与える。選択するのは[威圧]で、対象はランダムに(ダイスを振る)メアだ!





\(^o^)/





メアちゃん狙われすぎぃ。





メイジを狙う。こいつら賢いぞ。


至近距離のバーゲストが死を思わせる悍ましい咆哮をする。これに対しメアはフェイト1点を使用し回避を試みる。結果──並んだ数字は
三つ共に6だった。



「まあ怖い」ふっ。


(一同爆笑)



メアちゃんちょっと前から3Dでクリだしすぎじゃない?





クリなんて滅多にでないのに!





ヘーイ、ワンチャンビビッテルー!





続いてのバーゲストはそんなメアに怯えた様子で後退りをしながら、クイントゥムに対し《死の咆哮》を宣言。こちらも[威圧]だ。(ダイスを振る)達成値は15!「ガウッ!」





たっけえ。フェイト入れてもだめな可能性あるから素でいいや。(ダイスを振る)ファンブル。


(一同爆笑)



う……うん?





すげぇ久しぶりにファンブルしたな。





反動、かな? 振り直しますかい?





このままで。





今回ダイスが荒ぶってるね……。





セットアップで《エンサイクロペディア》。ビックリさせられたからバーゲスト2を対象に。【知力】判定で(ダイスを振る)達成値13。





お、ぴったんこかんかん。





やったね。





わーい。





バーゲスト。分類は魔獣。属性は〈火〉で、【物理防御力】が高い。《死の咆哮》の他には《魔術攻撃:火》を取得している。何故かブレス系ではない(笑)。





ふむふむ。





そしてイニシアチブプロセスから、ウルカのメインプロセスだ。





ふぁいお~ふぁいお~。





しゅたっと移動してエンゲージ。バーゲストに二体に《ワイドアタック》《インベナム》で範囲攻撃、さらにダメージが通れば[毒(1)]! 命中判定にフェイト1点を使用。(ダイスを振る)15。





二体共に回避を(ダイスを振る)うーん。一体目ファンブルで二体目も11で失敗!





よし。ダメージロールに《ピアシングストライク》で+1Dします。





《アニスゼティク》をそこに乗せます! 対象が1点でもダメージを与えたら[縛鎖]します。





ばくさーーー!? なんてピンポイントなもの持ってるんだ(笑)。


[縛鎖]とはバッドステータスの一つである。呪いなどにより弱体化し思うように身動きが取れなくなり、「タイミング:セットアッププロセス」のスキル、パワーが使用できなくなる。セットアッププロセスに自動回復するものの、これを受けたことで次ラウンドのバーゲストの《死の咆哮》は無力化された。



ナイス援護。





《死の咆哮》封じ!





ダメージにフェイト2点入れるぞー!!





大盤振る舞いですねえ。





5D+6で(ダイスを振る)20ダメージ!





中々やるな。だが受けたダメージはたったの4だ。





きっつ。





かってえ。でも通った、やったね。





よかった。入れて正解だった。





バーゲストは怒り狂った。弱体化したが(笑)。





エンゲージから離脱! 4-3へ移動。そこからメジャーアクション《アースバレット》で、バーゲスト1に魔法攻撃。《フェイ:ナイトメア》の効果でダメージが通れば[放心]を与えます。(ダイスを振る)命中は16。





(ダイスを振る)共に失敗!





《シックネス》宣言。[衰弱(3)]をさらに追加します。





えー、これが通れば[毒(1)][縛鎖][放心][衰弱(3)]それと《アースバレット》で[スリップ]も入るの……?





デバフまつりだー!





ダメージ行きます!(ダイスを振る)15の魔法ダメージ。





HP高いから[毒]と[衰弱]とてもありがたい。





さてお待たせ。敵のターンだ。


バーゲストが[スリップ]を解除しつつウルカに噛み付こうとするも、ひらりと躱されてしまう。そして二体目、ランダムで対象を決定したところ、クイントゥムが攻撃対象に選ばれる。此方には《魔術攻撃:火》による魔法攻撃を行った。クイントゥムは回避を試みるも、ダイスの出目は共に1。再びのファンブルであった。



ええええええ!?


(一同爆笑)



ちょっと?





あっ……。





今日どうなってんだ。このままで。





ではダメージ。2D+22で(ダイスを振る)お、5と6。合計ダメージは33の〈火〉魔法ダメージだ。





プロテクションで(ダイスを振る)14の軽減で……12ダメージ受けました。「あつい、あっつい!(ばたばた火をはらい)」マイナーアクションで[威圧]を解除。メジャーアクションで《ヒール》を自分に。(ダイスを振る)魔術判定は成功。(ダイスを振る)HP24回復なので……最大値の32まで全快。





折角減らしたHPが元通りに……クリンナッププロセスで此方は[毒(1)]で5点HPロス[放心]は回復ですね。


【第2ラウンド】



さて、第2ラウンドの開始と同時。全員難易度12の[危険感知]判定をどうぞ!


この判定の結果、クイントゥムとウルカが13、メアの達成値が11となる。



では一番低かったメアのエンゲージにそのエネミーは登場する。[危険感知]の判定自体は一人以上成功しているので、ペナルティなどはない。





「なにか来る!」





「キュ!?」





地面から“ゴゴゴ……ゴゴゴ……”と音を立て、複数の蛇の首が姿を現す。それは炎を纏い、威嚇する。「シャァアアアア!!」フレアヒュドラ一体が登場!





「!?」詰んだかな?





死が見えてきた。





え、これ勝てる……?





さあ、ここからが本番だ!


