MIDDLE PHASE
◆Middle01◆
馬車に揺られて



現在キミたちは馬車にて、村への移動中になります。全員が同じ場所にいる形になりますね。御者で馬操りたい方います?





1人だけ別の馬乗ってしまってそう…あ、馬車のほうを運転すればよいか。





乗用馬持ってましたか。なら乗用馬の後ろに特殊な荷台をつけている感じでどうぞ。互いに会話は可能な距離とします。





筋力が死んでいるので運転はお任せします!(笑)





ありがとうございます~ がんばれ我が愛馬。





がたがたと馬車は進み時折揺れる。さわやかな風が程よく心地よい。冒険日和だ。





「んー…馬車で移動ってのも悪くないもんだねぇ」





「しっかしあまり気乗りしねぇなぁ。財宝探しじゃなく討伐依頼なんてよ」





「いいじゃないいか、討伐依頼は人の役に立てる上に金も貰えるんだ」





「そうだけどよ、一発でかいの当てて有名になりてえとは思わねえか?」





「んー、それはそれで面白そうだが、俺はぼちぼちやっていけりゃそれでいいかなぁ…って思っちまうな」





「あんまりそういうの気にしないなぁ、元から一部じゃ有名だし」チャンピオンベルトがチラッと見える。





「たまにはこういうのもいいものだよ。せっかくの天気なんだ」とグリモアを読みながら。





「人助けやってても有名になるかもしれないしさ、これも経験ってことでさ」





「ふあぁ・・・皆よろしくな!」





「やあおはよう。…そういやぁ、アンタも刀使うんだねぇ。魔術師で刀って珍しくないかい?」





(シークレットダイスを振る)会話の途中ですがここでトラブルイベント。道の先に大きな岩があり、馬車で進むことが難しそうです。この岩は1人が代表で【筋力】による判定を行い、協力するPCの人数を達成値に加えるかたちで、どかすことができます。難易度は15。一度のみ挑戦可能とし、失敗すると迂回ルートを通ることになります。





「そうかな? 私の師は人を守る魔法を・・・って岩が道を塞いでる・・・」





「うわー…これどうしたものかなぁ」





「あ? 岩なんざどかせばいいだろ?」





「んー...これくらいならどうにか壊せそうじゃないか?」





代表1名の【筋力】判定に+4人が協力すればそのまま4の達成値を加えた形で挑戦できます。





【筋力】6あるんで私振っていいです?





「壊すには…少し硬そうだな どかしたほうが良さそうだ」はい、お願いします~!





お願いします!





よろしくお願いします!





お願いします、協力しますよー!





2d+6+4 「おらぁ!」達成値は20!





いい出目。岩どかすどころか粉砕してどうぞ。





「このくらい障害にもなんねえぜ」





「…バイキングってああもタフなのかねぇ」





「おお・・・! 凄い力だ!」





「私にはとても真似できないな」





「真正面からぶっ壊すたあ…俺も負けてられねえな」





「神官がアレに張り合うってのもどうかと思うんだけどねぇ…」





(エルダナーンって肉体派なんだなぁ。覚えておこう)





では、問題なく進めました。それから少しして、村が見えてきますね。迂回ルートだともう一度トラブルが発生する予定でした。





バイコルク村はヴァンガルド川沿いにできた小さな村で、時折グランフェルデンに市の出店に来ています。最近では、その付近に出現した植物モンスターの手により、一人の若い男性が異臭のテッド、という異名がつくという事件が起きました。その異名はグランフェルデンまで届いており、バイコルク村にはすっごい臭い若い男性がいると、巷で話題になっています。
さて、そんなことを思い出しつつ村へ到着しました。村から10歳前後の少女がやって来て、キミたちを歓迎します。





「ようこそ、冒険者の皆さま! お待ちしておりました!」





「おう嬢ちゃん、魔物をぶっ殺しにきてやったぜ」





ぶっ殺す、という単語に少々驚くも、冒険者だということを思い出しまして。





「はい! よろしくぶっ殺してお願いします!」





「言い方が剣呑じゃあないかい?…ほら、子供ってすぐ影響されるから」





「おいおい…物騒だな 退治できりゃいいんだ」





「よろしくな! がんばるからなー!」





「軟弱に育つよかいいだろ? おめえらももっと肉喰って筋肉つけようぜ」





「サムライは技で斬るもんだっての…」





「えーっと、荒らされた畑の持ち主が村の方にいますので、其方に案内しますね!」





「ああ、よろしく」





「微力だが力を貸すよ。よろしく」





少女がキミたちを案内しよう。ここで一度シーンが切り替わり村内部になります。


◆Middle02◆
異臭のテッド
少女……ソルカに案内され冒険者たちは畑の持ち主であるテッドの元へやって来た。
家の中はフローラルな香りでちょっときつめの香水がかけられている。
鼻にツーンと良い匂いを通り越した異臭が漂い、顔をしかめる中、テッドが出迎えた。



「や、やあ。ぼっけんしゃの皆さん。よ、ようこぞ」





話を聞く限り仕方ないんだろうなぁと思いつつ少し顔をしかめています。





「(あー…うん、異臭をごまかそうとしてるんだろうなぁ)」





「なんだぁてめぇ。男ならもっとしゃきっとしやがれ」





「こんにちは、あなたが依頼者のテッドさんかな?」





ソルカはキミたちの案内を終えるとそのまま後方に控えますね。キミたちの1m後方に。





「んだ。お、おでがテッドだ。は、はたけ、荒らされて、こ、こまっとんど」





「聞いた話、荒してるのは魔獣なんだって?」





「ん、んだ。まちがいねえだ。お、おで、みたんだ。く、くろい、角はえた、うまあ、みてえなやつだ。い、一緒に、ひげもじゃのもいただ」





どうやらこの情報によれば魔獣は2体いるようですね。





「黒い…角の…馬?」





「黒い角…それは」





「聞いたことねえな。お前らは知ってるか?」





「なんだっけな…なんかこう、カッコイイ名前のやつ」





「2体・・・」





「いやー、あたしは魔物の名前覚えたりするのはからっきしなんだよ」





エネミー識別するにはちょっと情報足りないですか?





ちょっと難易度が高そうですね。通常よりも馬は+5、ひげもじゃはさらに情報が足りないことから+10識別値が上がっています。





今回人数ギリギリかと思って識別スキル取らなかったんですよねぇ。





私も2,3人かと思ったら5人フルで揃ってびっくり(笑)。





「情報提供ありがとう。テッドさんに怪我がなくて何よりだ」





「ありがとな!」





【精神】で難易度10でテッドを落ち着かせることでより詳細な情報が得られるかもしれません。テッドは人見知りが激しく、どうやら大勢の冒険者に話を聞かれ緊張しているようです。





ふむふむ。





或いは村で情報収集も可能です。





ん、じゃあ【精神】やろうかな。





お願いします。





「まぁ、あたし達がはるばる来たんだ。大物でも退治できるから安心しなって」3D+5で……達成値は15だ。





では、テッドは深呼吸しまして。





「黒い馬は、多分、ユニコーン? ってやつだと思うだ。でも、白くなかっただ。黒かっただ。ひ、ひげもじゃは、よくわからないんだな」





「黒い…ユニコーン…」





黒いユニコーンの識別値が通常のものになりました。ここで識別可能です。ただひげもじゃに関する情報がないですね。





「ユニコーン! なんか話は聞いたことあるなぁ」





「ユニコーンか……最近は数が減っていると聞いたけど」





「ユニコーン・・・名前くらいしか知らねえな」





「黒い?・・・・ううんと」 識別を試みます。大丈夫かな?





では此方も識別しましょうかね。





どうぞ。





3d+3《モンスターロア》込みで達成値は12。





2D+7、此方はスキルがないので【知力】のみで……達成値14です。





分からなかった。





残念。「黒いのはちょっと聞いたことがないな」





「同じく不明、今の情報だとちょっと。ごめんなー」





このシーンで失敗しても戦闘中に再度挑戦できますね。





ふむふむ、それならやってみようかな……?





じゃ振るだけ振ってみますか。5,6で14。





オシイ。





クリティカル狙いだもんなぁ…





まあ識別用の構成の人いませんしね。





知らないって言ったのに分かったらおかしいからある意味正しい。





2D+5で、1,1(笑)。「ユニコーンっていうと…機械のやつだったっけな…」





それはガン○ム……てんでだめだった。





此方も8で駄目だ。「でっかい馬みたいな奴だな…あれ、なんか話に聞いたのと違うぞ?」





みんなわからなかった。さて、村でさらに情報を集められます。【感知】による情報収集で達成値に応じた情報が得られます。1人1回どうぞ。





「まぁいっか、外で話聞いてみるとしようじゃないか」





「馬、馬か…ああ、そうしよう」





「賛成、足で探そう」





「ひげもじゃって野郎も気になるしな」では【感知】を。2D+3で達成値は9。





こっちの達成値は10でした。





同じく10だ。





こっちは9。





では《トリビアリスト》使って知力で判定します。達成値は16!





おお、レナかなり高いですね! まず出目9の人は村人からひげもじゃは飛んでいたとの情報を。出目10の人は、そのひげもじゃは顔だけ老人、あとはモンスターのような見た目だったということを。16のレナはそのひげもじゃの体は獅子、尻尾はサソリで背中にコウモリの翼を持っていた、ということが分かった。識別値通常のものでひげもじゃへの識別が可能です。





「…顔だけってどういうこと?」





「魔獣は何らかの力で歪められた存在が多いからな…なんでもアリなんだろう」





マンティコアかな? 識別してみます。





では、マンティコアへの識別どうぞ(笑)。





2D6+7……14。





分からなかった(笑)。





悲しいなぁ(笑)。





さて、情報収集終了。村人から様々な情報を得られました。しかし識別自体は失敗しているせいで、未だ不鮮明です。このまま放っておくわけにもいきません。北部平原の森にその魔獣たちが向かった、との情報も得られました。森に向かうとクライマックスフェイズになります。





「うーん、どこかで聞いたような気がするんだけどな」





「空を飛ぶなんて面倒な野郎だな」





「空とぶもじゃもじゃ・・・」





「ふーむ、でも体がモンスターならやっぱり強いんだろうねぇ」





「皆、どんな情報が手に入った?」と、聞き込みによる共有を提案します。





では体は獅子で...と得られた情報を共有しますね。





「なんか、顔だけ…」と共有。





「空飛んでたらしいぜ」と共有。





「もじゃもじゃは老人みたいな顔だったとか…そのくらいだろうか」





「獅子の身体ねぇ…結構強いんじゃないか?」





サソリの尻尾があるので、毒持ちであろう、ということ空を飛んでいることから《飛行能力》を持っているだろう、ということは分かりますね。村でHPポーション、MPポーション、毒消しの購入が可能とします。





ふむふむ…お買い物できるのありがたいですね。





「皆ありがとう、そんな特徴的なモンスター・・・ううん。」と唸りつつ識別を試みます。





では、まだこのシーンでマンティコアを識別していない方、どうぞ。あとは戦闘中に識別する形になりますね。





2d+3で達成値は7。「やっぱり聞いたことねえな」





2D+2でこっちも7で失敗。





足速そうですしここは抜き優先で。フェイト1点使用。達成値は15です。





成功。





GJです~!





おおー!





レナは妖怪1足りないだったのか。





おー、ナイスです!





あぶないあぶない・・・





では識別結果です。





マンティコア
分類:魔獣 属性:闇
レベル:9 物理防御力が高い。
エネミースキル:
《ウィルブレス:毒(3)》1
《バッドステータス付与:毒(3)》1
《飛行能力》1
もしマンティコアと戦うならば、毒への対策をしっかり立てた上で挑むのが良いだろう。





以上の情報をすぐさま皆に伝えます。「わかった!そのもじゃもじゃは・・・」





「………ほーん、なんでまたそんなのがこんな村に来たんだろうねぇ」





HPポーション、MPポーション、毒消しは通常価格で村で購入できます。先日グランフェルデンより来ていた冒険者が運んでくれたもののようです。また、ヴァンガルド川には錬金術を応用したとみられる新型の水車が回っており、定期的に冒険者が来ては村に何等かの影響を及ぼしていることが見て取れますね。もしかすると、キミたちの来訪で村に新たな変化が生まれるかもしれません。シオンが前に参加した別セッションの結果なんですけどね(笑)。





G余ってないので自分は買い物なしで。





「錬金術、魔獣…あんまりいい予感がしないな。依頼が終わったら調査したいくらいだ」毒消し5個買っておきます。





毒消し2個を購入!





毒消しを3個購入。





毒消し1個購入。肉持ちすぎて重量がヤバイ。あと一個しかもてねえ!





代わりに持っておくことはできるけど…渡す暇ないだろうしなぁ。





肉幾つ持ってるの(笑)。





とりあえず1カートンある。





ほええ…





持ちすぎィっ……では、皆さん買い物はOK?





OKです!





村で支度を整えたキミたち。ここより先、魔獣と戦闘になります。


