ENDING
◆Ending01◆
鳥を倒して



「ん、あれ?」





キミは無事、友人を救い、奈落(の眷属)を倒しました。





「アタシは明日にも忘れるけど。まぁ、日記には書いといてやるわよ。鳥さん」





「鳥は?」





「お目覚め? 鳥は……また、逃がしちゃったわ」





「またー? また、そのうち出て来るかもよ」





鳥じゃないけど奈落は出て来るのは間違いないだろう。





「そのときはまた教えて? ほら、アタシ、忘れっぽいから」





「しゃーなし。私、マブダチだしね!」





それから小声で、





(だから、約束、絶対思い出してね……)





と。なんかそれっぽい伏線はろう。





なんか悲しい過去がにおうな(笑)。





さて、最後にもう一つシーンを演出してセッションを終わりとしよう。


◆Ending02◆
泉の乙女



その夜、純白は美しい湖に立っていた。そこには見上げるほどの巨大な大樹があり、その前には一人の女性が立っている。





あ、そこで思い出します。





思い出された。





「よくぞ奈落を倒しました、新たなるクエスター、救済者よ」





「アンタは、あのときの……」





「あなたの記憶も、何れ。その時までは、あの子と共に、道を歩むことになるでしょう」





「アタシの記憶なんかどうでもいいわ。でも、アンタには感謝してる。アンタのおかげで友達守れたし。こうして明日も迎えられる」





その言葉を聞いて、くすりと微笑み、そのまどろみから、キミは目覚めていくでしょう。それに合わせるように、キミの記憶は消えていく。この出会いは必然的に日記につけられることのないものとなるでしょう。それでも、いつの日か──





「アタシには昨日と明日がないから。皆とすごす今日が、一番、大事……」眠りにつきます。


◆Afterplay◆



シナリオ名「健忘症な彼女の新たなる1ページ」経験点は15点どうぞ。シナリオクリアです。おめでとうございます。





ありがとうございました!





日記の1ページと新しい一歩をかけてこんなタイトルになりました!





なんか意外といい話だったような気がする。ありがとうございました!


アルシャードセイヴァー・リプレイ
「健忘症な彼女の新たなる1ページ」
FIN
