メンカクーンに連れてこられた先で、アタシは立ち止まって目を見開いた。
そこには不思議な光が渦巻いていて、とても自然のものとは思えなかった。
とても大きな力なんだと分かる。
放っておくと、どんな悪さをするか分からない。



これが万物の力……!?





そう。今はまだ落ち着いているけどね。
放っておくと暴走してしまう。





こんなもの、どうやって封印すればいいの……?





夢見のペンダントって聞いたことない?





夢見のペンダント?





そう。万物の力を封印したというペンダントだよ。





ナタリーから聞いたことがある。
でも……





いいかい?
万物の力をペンダントに封印すると、『夢見のペンダント』になる。
だけどそれは一時的に万物の力を閉じ込めるだけだから、その方法を取るときは慎重に。





万物の力を封印するのは、ペンダントではダメみたい。





それなら、他にどんな方法があるんだい?





それは……





そんなの、分からない。


万物の力については聞いた。
だけど肝心の封印の仕方なんて……



思い出して。
ナタリーなら肝心なことはきちんとキミに話しているはずだから。


思い出そうとしてみるけど、全然思い出せない。
そもそも、アタシ、ナタリーから聞いているのかな?
考えていると、急に嫌な予感がした。
アタシが振り返るよりも早く、それはアタシに向かってきた。
身の危険を感じた。
だけど逃げる暇はなかった。



何をしている!!





きゃああ!?





カノン!?


突然現れた何かに、アタシは思いっきりぶつかって、意識を失った。
