ジュピターを間一髪助けたのはダナンだった。
荒っぽいが、軽量のジュピターを突き飛ばし、スケルトンキングの剣から逃れさせた。
ジュピターを間一髪助けたのはダナンだった。
荒っぽいが、軽量のジュピターを突き飛ばし、スケルトンキングの剣から逃れさせた。



自分が倒すっす!





!!


無茶と判断しつつも、ハルに頼るしかないユフィは言葉が出ず、信じるしかなかった。



ぐっ!!





ィギッ!!


剣撃を受け流しても、発射される鋭利な骨が襲ってくる。狙ったように発射されるその骨は、ハルの身体を容赦なく傷つける。



オラァッ!


ダナンの鉄棍がスケルトンキングに命中する。長身のダナンよりももう一回り高いスケルトンキングの身体は一瞬、衝撃に揺れる。だが、直ぐに反撃を繰り出してきた。



!!


反撃に転じるスケルトンキングを襲ったのは、ロココの刻弾。だが、発射される鋭利な骨が何本も刻弾に当たり、消滅してしまった。



クソが鬱陶しいぜ!





一発で効かないんなら
何度だって行くっす!


ダナンとハルが同時に攻撃を仕掛ける。が、何人同時に攻撃しようと、発射される鋭利な骨が襲ってくる。



ぐぉっ!





だがよ、こんなもん
我慢すりゃいいんだよ!


発射される鋭利な骨を右肩と左足にくらいながらも、ダナンは鉄棍を打ち付ける。二度目のそれは、スケルトンキングの身体をくの字にさせた。
そしてハルは、上段に鬼義理を構えていた。
発射される鋭利な骨を完全に躱した後、懐に潜り込んでいたのだ。
ハルの鬼義理は、スケルトンキングを頭から一刀両断にした。
流れるような回避から、力強い斬り下ろし。確かな手応えがハルの手の中に残り、スケルトンキングの王冠が真っ二つになり地面に転がった。
