いただきます。

いただきます。

わー、今日もおいしそう。
ありがとうミヤちゃん。

……

大丈夫？タキちゃん……

え？なにが？

なにが、ってわけじゃないけれど……色々考えてるようだから。

あー、だいじょぶだよ。
今朝はちょっとぼーっとしてただけ。

……

タキちゃんはいつもそうだわ。

……え？

自分だけで何でも解決できると思ってる。

確かに『学校』でも……ここに来てからの生活でも私は足を引っ張ってた。
けれど……

そんなことないよ。
運動神経いいし、私には気づかないことを教えてくれるじゃない。

……

心配しないでよ、ミヤちゃん。
別に役に立たないとか、そういうこと思ってるわけじゃないんだよ。
やること決まったら話すって。

……ほら。

？

やっぱり私には考えさせてくれないじゃない。
相談も、連絡もなし、あるのは報告ばかり。

そんなのって……違うわ。

……じゃあさ。
マナの打開策は考えられるっていうの？
ここからの脱出方法は？
『次』の世界へ行く手段は？

……わからないでしょ。

大事なこと、確かめなきゃいけないことは自分で考えて試すのが一番いいんだよ。
ラグもないし。

だからだいじょうぶ。
心配しないで、待ってて。ね？

……

嫌よ。

……さすがに聞き分けがないんじゃない。

記録媒体にも個々の人格があるもので。

私は私でやらせてもらうわ。
もうタキちゃんの報告も受けない。

一人でなんでも抱えて、後悔しても遅いんだから。

……

ふーん。
ミヤちゃんの変なの。