


空が……紅いね





うん……まるで2年前みたい





柳……大丈夫? すこし休む?





いや……大丈夫。それよりも今はここから逃げないと





覚様達…無事だといいけど





そうだね……けど、今は僕達の心配もしないと





うぐっ……………





柳!





ごめん……眩暈がしちゃって





ううん……私も疲れちゃった





ここ……2年前にもここで座った気がする





そうだね、あの時は私が柳に連れられてた





そして、様子を見てくると言って君を置いて行って……





柳は人間と、私は覚様と出会った。ここが、私達の原点だったのかも





……僕が楓を置いて行ってしまったのが間違いだったのかも





本当だよ。大切な人に置いてかれて寂しくない女の子なんていないよ?





ごめんね、楓





ううん、本当は気にしてないよ。隣に柳が戻ってきてくれたから。今はちっとも怖くない





だから、もうどこにも行かないで?





…………っ





……もちろん





もうすぐ……ここにも砲弾が飛んでくる





うん……早く移動しないと





―――――!!





柳………?





…………ごめん





えっ―――――





…………


