奏と蓮蛇の間に笑いが起こった。
それは気楽なものなのでした。



そういえば、奏さん。





はい、なんですか?





私がふんわりと奏さんを好きなのは伝えたのだけれどね。





えへへー、言われちゃいましたね。





奏さんはどんな男性を好むのかな?





え、それは……優しくって……そんなすごく格好良くなくていいから浮気しない……ちょっと可愛げのある男の子……?





絶対二足歩行じゃないといや、とかないよね。





あはは、なんですかそれー。





いや、私は体がこれだからね。





あ、あー……。
確かに絶対二足歩行とかいいだしたら蓮蛇さんは心穏やかじゃないですよね。





できれば……蛇の身体の私を愛してほしい。





あ、愛してだなんて。
ひとまず愛するとかは置いておいて。
蓮蛇さんは結構好き、ですよ。
落ち着いてるし……なんていうか、年上の包容力?感じますし。





ふふ、それは嬉しいねえ。
私も奏さんを抱擁する腕が欲しかったよ。
蛇なだけに!





ふふ、それは自虐が過ぎるんじゃないですかー?





ははは、そうかな。


奏と蓮蛇の間に笑いが起こった。
それは気楽なものなのでした。
