第4話
オクサン×コドモ×ダンス
第4話
オクサン×コドモ×ダンス



うーむ、すまんのぅ。実は…あの依頼は取りやめにしたんじゃ。





何?なんで取りやめたんだ?





まぁゴブリン共はいるにはいるんだが、もう被害もなくなっちまったし…ここだけの話なんじゃが ”いてくれたほうが助かる” んじゃ。





なんで”いてくれたほうが助かる”んですか?





んむぅ…





何かワケがありそうだな。





まぁ…いろいろあるんじゃ。折角、来てもらって悪いのぅ。じゃから食事と宿はわしがもつ。それで勘弁してもらえんかの?





じゃあ俺たちの報酬はどうなるんだ?





そうじゃのう…まぁゴブリンの住処はわかってるんじゃよ。森のあっちのほうなんじゃが…





こっかからゴブリンの住処まではどれくらいかかるんだ?





昼の今から馬車でいったら夕方に着くくらいじゃよ。





ただ村の者たちは心からゴブリンにこの村にいてほしいと思ってるんじゃよ。
それだけは忘れないでくれ。
じゃ!飲んで行ってくれ。


と言って主人は店の奥へ引っ込んで行ってしまった。



さて、どうしたものか。





そうですね。
一度、ゴブリンの住処の様子をみてみましょうか?





それがいいかもね。





(無言で傾く)





よし!じゃあちょっくら偵察に行くか!


一同は酒場を後にし、広場へと足を運んだ。
酒場の外はのどかそのもので数人で藁を編む女性の村人や駆け回る子どもたちの姿が見える。
清々しい空気を味わっていると、広場から村人の話し声が聞こえてきた。



奥さん聞きました?あそこの柵をまたゴブリンたちが直してくれたのよ?





聞きましたよ〜ゴブリンも改心することもあるのねぇ〜おほほ





ちょっと待て今あいつら何て言っていた?
ゴブリンが柵を治す?!





えぇ、確かに妙ですね。





おかしいぞ!?ゴブリンはルールブック2.0(謎の単語)によると破壊的衝動しかもっていなくて、自分で作るということができないから、コボルトを雇ってまで農作をやっているというのに!?





るーるぶっく?知らない単語だね。





?


その声の主が冒険者達だと気づいた奥様方は慌ててどこかへ去っていってしまった。



ゴブリンどもに知力がついたのか?





ゴブリンが柵を作る...か。





そのようなこと、あるのでしょうか?





あそこにいるちびどもにもきいてみるか





うん。それがいいね。


一同は少し離れたところにいる子どもたちの声がする方へと向かった。
子どもたちは手を繋ぎ円陣を組んで楽しそうに踊っている。
この土地ならではの民族舞踊だろうか、とても愉快そうなリズムだ。



こんにちは。ちょっとキミたt





ゴブ♪ゴブゴブ♪ゴブ♪ゴブゴブ♪





ゴブ♪ゴブゴブ♪ゴブ♪ゴブゴブ♪





ゴブ♪ゴブゴブ♪ゴブ♪ゴブゴブ♪





ゴブ♪ゴブゴブ♪ゴブ♪ゴブゴブ♪





なにこの踊り?


