第三話
オネット×村人×取消
第三話
オネット×村人×取消
丁度太陽が頭上へ昇る頃、一同はオネットの村らしき場所へとたどり着いた。
村は一見すると、塀らしいもなく小さな畑のある見通しのいいところであった。
質素な家屋は点在しており、むしろ田畑の方が多い。
しかし、村には若い者の姿や子供たちの笑い声がどこからともなく聞こえてくることからそれなりに活気があるようだった。
しかし、依頼によると蛮族の被害を受けているということなので、警戒はしておくにこしたことはない。



偵察してこようか?





...この地形なら戦力分散は危険とみる。みんなで入ろうぜ。





了解。





そうしよう。





ですね。


一行は、オネットの村と書かれている看板のある、一応は入り口らしきところから村の内部へと足を踏み入れた。
村人A が ぼうけんしゃ の まえに あらわれた 。



お!冒険者の方かい?


はい
いいえ



ん?だったらなんだ?
(そしてなんだこの、はい いいえって)





お!冒険者の方かい?


はい
いいえ



こんにちは。





お!冒険者の方かい?


はい
いいえ



話が進まないな。





お!冒険者の方かい?





そ、そうだが?


→はい
いいえ



お前達依頼を受けてここまできてくれたのかい?





そんなところ。


→はい
いいえ



唐突に話が進みましたね。
(→と関係があるのかしら?)





だったら<宿屋>へ行くといいぞ。





なんでお前に行動を指図されにゃならんのだ。





<宿屋>の場所はあっちだ。





きいてねぇし。


村人A は もとのいち へ もどった。



なぁ。こいつにもう一回話しかけたら何と答えるか試してみるか?


→村人Aに話しかける。



ここは オネットの村 です 。





でしょうね!


テンプレート万歳な村人の対応に釈然とはしないものの、依頼の達成が目的な為、一同は村人Aの指差した方角へと向かった。
目的地に着けばそれがすぐに宿屋だとわかった。
村の他の建物とは大きさと作りが異なるからだ。
町のそれと比べれば、お世辞にも立派とはいえないものの地元の人間や旅の人間が利用するにはそれなりに満足のいきそうな施設であることがみてとれる。
艶のある木製の扉はギィと音を立て、冒険者たちを宿屋へ迎え入れた。
その宿屋は酒場も兼用しているのだろうか、棚には酒瓶や樽、カウンターまで設置されている。
その奥のカウンターには店主とみられる男が退屈そうに頬杖をついていた。



うとうと...。





よう。持って来たエール1樽を買ってくれないか?





む、なんだお前ら見ない顔だが商人か?





冒険者ついでの商人だ。





いや、エールは十分に足りている。...その装備、見るからにお前さん達冒険者だろ?





そうだ。とりありあえず一杯もらおうか。





よくきてくれた、こいつは奢りだのんでくれ。





いただくわ。





お前さん達は<依頼:オネット村の蛮族の偵察>を受けてくれたんじゃろ?





はい。そうです





うーむ、すまんのぅ。





実は…あの依頼は取りやめにしたんじゃ。





なん....だと...!?


