前回のあらすじ
謎の手紙とおぞましい死体、効果のありすぎる試薬に驚きを隠せない探索者たち。しかしそこでじっとしているわけにはいかない。
探索者たちは事態を把握するため、研究所を出て町へ繰り出す決心をしたのであった。
前回のあらすじ
謎の手紙とおぞましい死体、効果のありすぎる試薬に驚きを隠せない探索者たち。しかしそこでじっとしているわけにはいかない。
探索者たちは事態を把握するため、研究所を出て町へ繰り出す決心をしたのであった。
第4話
外に出た探索者たち。
どんよりと曇った空のもと、なんとなく生臭い空気が漂っています。



うげ~…


昼だというのに家々は雨戸が締め切られ、玄関に物々しいバリケードが張られている家もあります。研究室を出てすぐに見える範囲に、病院と商店街の入り口があります。



ゆるい傾斜の丘をすぐに下りきると、来た時にはなかった大きな看板が立てられていました。





急いで作られたようで、黒い油性マーカーで走り書きがされています。





なんだ? 足が●いって。
遅いのか?





何回か書き直したのか一字だけ読めないようです





「脆い」のかな





「脆い」か「遅い」か





「速い」かもしんないし





速いの気持ち悪いなぁ~





「強い」かもしれない





「足 が 強 い」。





強いってどういうこと(笑)





カーン!って弾く?





そんな感じ





さてここから隣の病院に向かうか商店街を抜けるかという選択になります。





商店街はお店をそれぞれ調べることは出来るの?





それぞれ調べることは難しそうです。すべてシャッターが下りているので。





うん、じゃあ商店街は素通りか…





あっ、この看板はどっちに向いて立ててあったの?私たちが来た方向?それとも町に向けて立ってたの?





そうですね、これを立てた人が僕達に向けて立ててくれたのか…





そうですねぇ、看板の立ててある方向に意図は感じられませんでした。





ハーイ。





ハイ(笑)





何とかしてこの町を出れたら…空爆の範囲から外れるから、一応助かるのは助かるのかな





「みんなを救え」って書いてんだよ!





まぁそうなんだけど!





最悪、もうヤバイみたいになった時に、逃げる方法を確保しとくのは大事かもしれんね





車なり、なんなり





僕免許持ってない…





車の運転は初期値が25%でけっこう高いですよ。普通の運転なら倍率がかかるので、免許がなくても出目が普通ならなんとなく運転できちゃうと思います。





おー





例えばゾンビがいっぱい群がってきたときにドリフトテクで抜けれるかどうかってなったら大変だと思うけど





そうっすね





どうする?





うーん任せよう!





病院行く?





病院行こうか





病院行きまーす





はい。では隣の病院まで3人は歩いて行きました。


病院は門が締め切られていて、厳重なバリケードが施されています。そのため、中には入ることができません。しかしそこから病院の様子を伺うと、病院の中に人影が見えました。看護婦や医者の格好をした「ゾンビ」が、ウロウロしています。



ダメじゃん





…





…





…





飲ませないとイカンからね?





かけるだけじゃだめなのかな?やっぱ飲ませないとだめなのかな?





体内に取り込ませないといけないから…





でもそれに関するレポートがないんだよな~





ふむ、ではここで<アイデア>をみなさんで振ってもらいましょう





はーい





アイデア55! よいっしょーい コロコロ





72…失敗ッ





84…それでも成功!(<85)





え~!すげえ!





38成功!(<85)





成功したのは道三と廃墟ですね。


廃墟と道三は、治験のために訪れたあの研究所のほかに、この町にはもう一つ、同じ研究で連携している「第2研究所」があるという話を研究者達がしていたことを思い出します。



あ、そういえばなんか言ってた。





言ってた。





えっ な、何がですか





かくかくしかじか





あ、なるほど





でもどこにあるんだ?この町にあるって言っても…





そんな広い町じゃないんじゃない?だってバスも一日に数本しか来ないような場所だし





うーん…病院のバリケードをわざわざぶち破ったとしても何があるか…





それは…たぶんできないと思うから、第2研究所を目指した方がいいと思う。





そうだな。生存者がいるかもしれないし





赤い試薬や青い試薬の更なる詳細情報がわかるかもしれない





そうですね





あと多分、町中にもゾンビがいるだろうから、そのゾンビを弱らせた状態で…





青い試薬をかけてみるか





あっ……実験?





投擲でバシャー





よし、じゃあ商店街抜けよう





あいよ





てくてく





はい、それでは商店街を抜けるということで描写します


商店街の店はすべてシャッターが下りていて、やはり異様な雰囲気です。そんな中しばらく進むと、突然商店街の路地から沢山のゾンビがわき出てきて、挟み撃ちにあってしまいます。数は、10体。



それぞれがシャベルやクワで武装しています





ヤッベーじゃん





ヤバイじゃん


動きはゆっくりなのですが、囲まれてしまっており、逃げ道はありません。



ここであなた方は、ゾンビ達の動きが遅いことにより、相手が行動する前にそれぞれ2ラウンド分の行動が出来そうだということに気づきます。


ただし、この挟まれた状態から逃げようと思うとどうしても体が密着してしまうため、かなりの確率で身体を掴まれてしまい逃げるのを阻害されそうだと感じます。



ということで、戦闘です。ここからDEX順の行動となります。





戦う





これさ、試薬をバシャーとかけられないの?





君が持ってる





私が持ってるのか…





<投擲>はみんな初期値だ





とりあえず10体。つまり5-5で囲まれてるってこと?





そんな感じです





なるほどそんな感じか





はい質問 先質問





はい何でしょう?





ええと…私が、バイ●ハザード等でイメージする手榴弾って





バイ●ハザード等で





バイ●ハザード等でイメージする手榴弾って、ゾンビが密集してたら一度に数体バーンっていくイメージなんですけど





この手榴弾も一度に数体吹き飛ばせたりするんですか?





そうですね、それについては書いてない(多分…)んですけど、勝手に作りました





勝手に作りましたか(笑)





現在密集しているのは前後にそれぞれ最高5人。今回は5人中何人に当たるか、というダイスロールを行ってもらいます。





なるほどね





ま、とりあえず1ラウンドかけて投げる準備、次のラウンドで<投擲>で当たるかどうか、成功後に何人に当たるか、そしてダメージロールという順番です。





わかりました。





じゃあ進む方向に手榴弾を投げてもらって…





さあ、DEX順ですが道三と廃墟は同じなので、SIZの小さい廃墟からの手番としましょう。





まず…試薬投げる?どっち投げる?





…とりあえずこの状況は、試薬試してる場合じゃないと思うから、





僕も手榴弾でいいと思う





あともういっこ言っていい?





はい





投擲…





失敗する可能性のほうが高い…





いけるいける





25か…





そもそもほら手榴弾って範囲広いのに、多少遠くたって…ねえ?(チラッチラッ





…





あのお、じゃあまぁ失敗しても…最低1人には当たることに、しましょうか





ぃやったぁ





ヤッター





ヨシャー





相手の回避もないことですし





足が遅いからね!





とりあえず投げるぜー





では廃墟が手榴弾を投げる準備をしている間に、道三の行動です。





どうしよう、拳銃8発…





これからどうなるかっていうのもあるし…温存しといたほうがいいかな?撃った方がいいかな





うーん…





でもここで死んだら元も子もないぜ





ちなみに拳銃は通常1ラウンドに3発撃てるのですが、今回は不意を突かれて構えていなかったので、2発までしか撃てません。





1発目は自分の手番、2発目は自分のDEX値の半分の順番で撃てます。





今手番?





はい





2発撃てる





はい





2発…よし、拳銃使っちゃおっかな!





ドイツ仕込みの!





おっ





ドイツに医学留学行ってたんすよ





そん時にねぇ、友達と一緒に…





はよ投げい(笑)





なるほどね(笑)





ハワイで親父に教わったわけではないんだな





ソイヤッ コロコロ


4



クリティカル





お~クリティカル





2体くらいボーン!っていかないかな





これも今回勝手に設定したんですけど、クリティカルの場合は『ヘッドショット』ということで…





ダメージに関係なく、一体だけ即死します。





バキュウウウーン(玉城を撃つ)





アーーーッ(ノる)





道三ナイス~~





すごーい!





えっと、もう1回撃てるってこと?2発って





いえ、ひとまず道三は1発ヘッドショットしておわりです。





あれっ!?





次は玉城の行動です。





どうしよう、僕も拳銃を撃っとこうかな





撃っとけ撃っとけ、とりあえず5体倒して、逃げる





例えば5体のうち3体倒したらすり抜けられたりするのかな





そうですね、密集してるから掴まれるだけで、基本的には遅いので





よし、撃つ





ヘッドショットした人のあとで、気合の1発を…!





ファイヤ~


61



61。





…失敗☆(>30)





玉城の放った弾丸は、実際の拳銃と舞台で使った拳銃の重さが違ったことにより感覚がつかめず、大きく狙いが外れてしまいました。





ムリでしたやっぱりーっ





ドイツ仕込みはすごいな





ヘッドショット。





確実に人を殺しにいってるよね





まさか『ヘッドショット』を使うことになるとは思わなかったです。





へへへ





さてでは次は再度道三の行動です。拳銃でもう1発撃つことだけが出来ます





おお!





よし、ドイツ仕込みの。





いけいけいけーっ





ドイツ仕込みの コロコロ


90



えっ





…失敗(>80)





…まぐれ…まぐれだな~





まぐれだなぁ~





おそらく続けてヘッドショットを狙いすぎてしまったために、簡単に外してしまいました。





ほんじゃあもう1発僕も撃てるよね





ですよ





行ってきまーす おりゃあ


42



失敗ッ(>30)





42で失敗か…





だって舞台仕込みだもの!





それぞれ2発銃弾を消費しましたが、倒したのは1体でした。





うぐ~…





…まぁまぁ上出来…





次のラウンドに参ります。廃墟の行動です。





ピンを抜いてようやく投げれるようになりました。まずは<投擲>判定をお願いします





はいよ





いけぇ


出目56 (>25)



ダイスを放り投げる





投げるのに失敗し、手榴弾は思った方向とは違う方向へ落ちコロコロ転がっていきます。しかし、どうやら1体には当たりそうです。





やったぁ





ここでダメージ判定4D6をお願いします。





普通の6面ダイスを4回?





めっちゃ強いじゃん





振ります コロコロ


5+5+1+4
=
15



ではその1体のゾンビに15のダメージが入ります。





ドゴォーン…





15のダメージを受けたゾンビは…





どうなるの?





… 跡 形 も 無くなりますね





コエェ~~ッ





こ、これオーバーキルなのでは…?





15のダメージだもんなぁ





15ってどんなもんかと思ったけど凄まじかった





よしこれで、2体。





通り抜けられないかなぁ





どれくらい隙間あいた?





そうですねぇ、このラウンドでゾンビが行動できてしまうので、今抜けようとしても1人ぐらいしか抜けられないですね。





ぬーん。あと1体ぐらいは倒さないといけないか…





またクリティカルでヘッドショット出してもらおう





ドイツ仕込みのマーシャルアーツもあるけど





ドイツ万能





でも近距離になるのは大丈夫かなぁ





確かに





さてここで、戦闘中相談しているうちにですね…





うん





待て―





という大きな声が響きます





ぐお(笑)





はやく来いよ~!





だ、だあれ!?





第2研究所の人かな…





やめろーっ





と言いながら走って近づいてきます





もう2体倒しちゃったけど





1体は跡形もなくなっちゃったけど





まだヘッドショットのほうがマシだ





おい


探索者たちのもとに駆け寄ってきたのは、1人の男性でした。



どっちの方向から?





おなじく挟まれている路地からです。真ん中ですね。





拳銃を構える





構えてる(笑)





殺る気満々じゃねーか





えーその男はなんとショットガンを持っています。


男はそのショットガンを上に向け、迷うことなくそのまま発砲しました。



もったいねぇ~…





すると、ゾンビ達は散り散りになって逃げていきます。





あら





あら


その男は周囲の安全を確認すると、探索者たちに話しかけてきました。



ふぅ、一か八かだったが…どうやら、引き下がってくれたみたいだな





…あなたは?


玉城がそう話しかけると、男は銃を肩にかけ直しながらゆっくり歩み寄ってきました。



こんな見つかりやすい所じゃゆっくり話せない。どこか適当に入って、安全を確保してから話そう。





そう言って近くの店のシャッターを一つ開けて、中に入るように促してきました。





うっす





行きますか





行くしか!





行こう!





分かりました。


シャッターの中に入ると、町の電気屋といったような店内の風景でした。田舎町の一店舗なのでそう広くはありません。薄暗い中、時代遅れのテレビやレコーダーなどが陳列されています。どうやら電気は通っているようです。



そして男は、自分の名前を
宗田 誠
(そうだ まこと)
と名乗ります。


宗田は政府の化学事故・化学テロ専門の特殊部隊所属であるということを告げました。そして次にこう続けます。



実は、この町の研究所から今朝早く、我々に連絡が届いたんだ。





まずひとつは、この町に「ゾンビ」と思われる化け物が現れたこと。これは上司が言うには信頼性のある人物からの通信だったらしい。





ふたつめは、そのゾンビを治せる薬がその研究所に存在するということだ。ただその人物からの通信はそこで途絶えたから、その薬がどうなったのかはわからない。





あっ知ってる~





ちょっ、とりえあえず聞いていこ(笑)





だから部隊を編成して確認しに行くところだったんだ。





ふむ





…『部隊を編成して確認しに行くところだった』。





なんで1人なんですか





…この町に突入してすぐ、仲間たちはみんなやられてしまってな…





え"~





ゾンビになっちゃったの?





あぁ。3人編成で臨んだんだが、恐ろしく素早いゾンビ達にやられてしまった。





やっぱり「足が速い」…!?





「速い」の!?





それにゾンビ化が治るという情報があって、あまり手荒なこともできなくてな……





あっ…





…





…っあ~





忘れてたな…





うん…





俺もやられたが、1人だけ運よく助かったんだ





目が覚めたら既に町はゾンビだらけで、何とか生き残りを探しながら研究所を目指していた。





そのやられてしまった時の傷を見せてもらうことは出来ますか?





はい





確か農具のようなもので後頭部をやられて、気を失ったんだ


そう言って宗田は後ろを向きます。確かに後頭部には血が固まったような跡があり、広範囲で傷を負ったと思えましたが、傷口は見当たりませんでした。



ふうむ





で、そのゾンビ化を治せる薬っていうのが、これなんですけど


廃墟はアタッシュケースから『青い試薬』を取り出して、宗田に見せてみました。



…ん?





かくかくしかじかな経緯で、僕たちその薬を持ってるんです!





そうか、君たちは例の研究所で行われていた治験の被験者だったんだな





はい、とりあえずあなたこれ飲んでもらってもいいですかショットガン持ってる人にゾンビになられたら困るので





あ、あぁ、わかっ…





これはゾンビにならない薬なんです





はやく、飲んで





はやく、飲んで





わ…わかった。ええと…そうだな。ありがとう、頂くよ。





と言って宗田は





この試薬が正しいことはもう証明されてるので!飲んで!!





必死





わかった、ありがたく受け取ろう。


そう言うと宗田は廃墟が差し出した『青い試薬』を受け取り、飲みました。



ホントに飲んだ!?





はい(笑)
ホントに飲みました





彼の見た目は特に変わりません





よーし、キミはこれで大丈夫だ





そしてさらに宗田は話を続けます。





現状見かけるゾンビは動きも遅いし、集団でもたいして強くはない。元に戻れるだけあって知能も高いのか、脅しも通じるようだ。


そして先ほど、探索者たちが研究所から来たという話を聞いている宗田は、1つ、USBメモリのような記憶媒体を取り出します。



通信では、ゾンビを人間に戻す薬についての情報を送ろうとしてくれていたようなんだが、妨害にあって間に合わなかったようだ。





一部送ってくれた情報をもとに作成した修復用ファイルを持って来た。このUSBを研究所の端末に差せば、その薬の完全な情報が見えるようになるかもしれない。





おお…





帰らなければならない…





帰るのか





もういっこの研究所じゃなくて?





ここのパソコンじゃ駄目なの?電気屋さんだし





「元のファイルを修復するファイル」でしょ





あぁそういうことか…





…帰るか。





ちょっと待ってその前に色々確認…





あなた自衛隊とは別部隊なんですか





ああ。
国はこの町を消滅させようとしてるんだが、我々が独自に入手した『ゾンビ化した人たちを助けられる』という情報をもとに俺たち実動部隊が潜入している間に、上司が取り合って空爆中止を交渉してくれている。





だから今はまだ、何とかなっている状態だ。





なるほど…





電気屋のテレビをつけてニュースとか確認できたりする?





できますよ。やりますか?





はい


廃墟はまだ動きそうなテレビの電源をつけてみました。テレビの映像はゆがんでまともに映りません。



ここでテレビを見た廃墟は<目星>を振ってください。





コロコロ… うわ





85(>75)。失敗。





歪んでまともにうつってないってことがわかりました。





…僕たちは?





うん、テレビが付いたんなら、ふっと見る。





では<目星>を振って下さい


同時にダイスを振る2人。



ヒエッ!? 99!?(>70)





83失敗!(>25)





2人ともポンコツだ





やばいなぁ~何にもわからん





2人とも歪んでいる画面からは何も読み取れませんでした。映りが悪いなぁと思った玉城がテレビを強めに叩いた途端画面は真っ暗になり、そのテレビは永久に映らなくなってしまいました。





うぎゃ~~





おいファンブル~





ごめん~~





じゃあラジオは?





電気屋の中からラジオが見つかるかどうかを<目星>でお願いします。





目星か…こっ幸運じゃダメ?





僕も振っていい?





どうぞ~





幸運…





んっ?あぁ幸運かぁ…どうしようかな





クリティカル5(笑)





クリティカル出た!





あ~クリティカル出した人いるから





ん、いいや!うん。





ええ、ラジオがあったということで





こんなところでクリティカル出しても…!





ど、どんなラジオ?クリティカル…クリティカルラジオ?高性能?





はい、高性能なラジオです





や、やったー





最初から電池もついてるし





ヤバイ全部完成してる





手巻きで充電もできます





災害用のやつだ





さらにライトも付いてます





おお~ライトまで。いざという時に持っておいた方がいいよね





じゃあそれでちょっと…聞いてみようかな?





はい、聞いてみる場合は<聞き耳>です





…頼むよみんな





聞き耳はねぇ、初期値だ





聞き耳40…微妙…





どっせい! コロコロ





14、行けた!(<25)





じゃあ僕も コロコロ





40ジャスト…じゃない4だ!





クリティカルじゃん!





お~クリティカル!続きますねぇ





なんか気持ち悪いなぁ、ファンブルも出したし





ほんとだよ、テレビ壊しといてからに





う~んゴメン。高性能ラジオ見つけてしかもすごい聞き取れたから許して(笑)





はい、ラジオに聞き耳を立ててみた道三と玉城は、ザーザーという音の中から音声がかすかに聞こえることに気づきます。





うん





しかし何故かその音声は…「うぅ…うー」という、うめき声でした。





えぇ!?





この町だけと違うんちゃうか?





なんで急に関西弁なんや(笑)





まっ誠さん





なんだ?





この町以外は無事なんですか?





そのはずだ。感染拡大を防ぐために今でも自衛隊がこの町を取り囲んでいる。





ただ俺が気絶している間に状況が変わった可能性もある。あれから本部との通信が取れなくてな。





…うーんそうか気絶してたんだった…





さっきのラジオですけど、どの場所からの放送かってわからないですか?





そういえばクリティカルでしたね。では玉城が冷静に検証したところ、地域チャンネルと全国チャンネル、どの放送も、あらゆるチャンネルでうめき声が聞こえることがわかりました。





あらゆるチャンネルどぅえ!?





こ…これは外もゾンビ化が広まってる可能性が高いぞ





電波ジャックされてる可能性もあるけどね





ゾンビに?





だって知能がそれなりにあるんでしょ?





ほんとだー…





うーうーしか言えないけどね





まぁひとまずそのクリティカルラジオは玉城が持っといてくれ





りょーかいした!がしっ





ここで今一度自分の持ち物を確認してくださいね





手榴弾とアタッシュケーシュ





アタッシュケーシュって言った?





アタッシュケーシュ(笑)





アタッシュケーシュって言った





気のせい


町を探索し何とか戦闘を切り抜け、そこで宗田誠という人物と出会った探索者たち。新たな情報を求め、宗田と共にはじまりの研究所へと戻ることに。
この町以外にも感染は広がってしまったのか?ゾンビ化を治す薬の詳細情報とは?
第5話へ続く。
