姫はどこだ！！！

賊など後でいい！！姫を探せぇぇッ！！！

…………よし、行ったな。

凄いわ…私がいなくなっただけで、いつもは静かな城が、こんなに騒がしくなるなんて…

君は、次期トワイライト女王だからね。しょうがないさ……さ、こっちだよ

ええ……ああ、なんだかワクワクしてきたわ！

まったく…困った姫様だなぁ…

ッ！？うわぁッ！？

きゃっ！！ウィル！？

姫様！！いたぞ、こっちだ！！

ッ…！ネプテューン、こっち！！

えっ…ま、待ってそっちは…！！

大丈夫、僕を信じて！！

ウィル……

わ、分かったわ…

ネプテューン……！

よし、いくよ！！

え、ええ…！！

なっ…！？お、おい、やめろ！！

きゃああああああああああああ！！！！

…で、何で僕が、君と指導するなんてことになっちゃったのかな？

いいじゃん〜！お前が強くて、さらに指導も上手いって事はみんな知ってるんだぜ？

ちょっと腑に落ちないところはあるけど…でも、事実アルマの先頭指南は的確だからな。ちょっくら指導してやってくれよ

俺からも改めて頼むよ、アルマ…って、俺はついでだけどな

よろしくお願いします！アルマさん！！

う……い、言っとくけど、僕はシューターだから…その、剣の扱いはそこまでうまくないからね！

そんなに謙遜しなくてもいいのに…

なー？まあ、そういうところがアルマの可愛いところなんだけどな！

シルフは黙ってて！！

ね、ネプト…本当にここでいいの…？

ん？ああ。二人部屋だけどな！

すごい部屋よね…いくらしたのよ…？

んー…ザッと、一泊銀貨7枚位か？

銀貨7枚！？

おいおい…本当に大丈夫かよ…？
どこにそんな金あったんだ…

銀貨7枚っていうと…？

えーっと…金貨1枚が銀貨10枚…って、言えばわかるかしら？

な、なにそれ高い！？

ある人の戦闘指南をすることになった。

は、はぁ…？

戦闘指南って…何でまた？

…もしかして、階級試験に向けて、とか？

ご名答！そのとおりだ。

かいきゅうしけん？なんだそりゃ？

ありゃ、知らねえのか？

階級試験ってのは、自分のジョブクラスを定める試験のことだ。年に数回、ここみたいな大きな国で開催されて、試験に合格すれば、晴れてそのジョブクラスを名乗ることができるようになるんだ！

う、うーん…つまり、資格みたいなものが取れるってこと？

簡単に言うとそういう事になるかしらね…ちなみに、私のジョブクラスは『魔術師』の『ヒーラー』

僕は『戦士』の『シューター』

俺は『魔戦士』の『トリックスター』で、

俺は『魔戦士』の『マジナイト』

ヒーラーとかマジナイトなら聞いたことあったけど…その前の戦士とか魔術師って？

ジョブクラスの大まかな区分わけの事だよ。口で説明するのはちょっと難しいんだけど…

ま、詳しくはこの図を見てくれ！

何このきったない表

これが作者のぜんりょくだったんだ…

マwwwwwwジャwwwwwwwンwwwwwww

酷い脱字を見たwwwwww

許してやれよwww正しくは『マジシャン』だなwww

改めて考えると、身近に魔戦士が二人もいるって言うのが物凄いことなのよね…

魔戦士ってそんなにスゴイの？

スゴイ…というか、なんというか…ねえ？

数はすくねえな。特にマジナイトは。

全世界に5人のみ、だもんね！シルフはその1人なんだよ！！

そんなに少なかったっけ！？

へー！スゴイじゃん、シルフ！！

や、やめろよむず痒いから……
あれは実力ってよりヤケで…

そ、そうだ！アルマの指導が良かったんだ！！

へあ！？僕の！？

ほーん？というと？？

俺、もともと戦闘とか得意じゃなかったんだけど…アルマが１からいろいろ教えてくれてさ。

そ、それはシルフの飲み込みが早かったから…僕、かなり指導下手だったし…

それでもシルフはマジナイトとして完成している…と。

よーし、アルマ！お前も指導付き合え！

は？なんで僕が…

だから、この宿を利用するにあたってな？ある人の戦闘指南を……

いやそれは聞いたけど…なんで僕までそれに巻き込まれなきゃいけないのさ？

目には目を、歯には歯を、恩には恩を、だ。お礼くらいきっちりやらないと、だろ？

ええ…でも、僕は…

いいんじゃないかしら？お礼ってことなら、私たちもなにかしなきゃだしね！

そうそう、ルナの言うとおり♪
この際だから、ついでにアルトも戦えるようになれよ？

へ！？俺も！？

あら、それは良いかもね！
せっかく長からもらったナイフもあるんだし♪

アルトはいいと思うけどなぁ・・・俺たちがいるし。

お前たちに頼ってばっかってのも、あんましよろしくないだろ？

いつまでも一緒にいられるわけじゃねえんだし？

それは・・・そうだけど・・・

まあでも、心配ではあるね・・・また前みたいにはぐれたりしたら・・・

だろ？あわよくば、階級試験にも挑んでもらおうぜ！

そ、そんなの無理ーー

ああ、それは面白いかもね！

アルト～、頑張ってね～♪

やるならしっかりやれよー

うええええええ！？

ところで、戦闘指南って誰にすれば良いの？
人間・・・だよね？

ああ。正真正銘、人間だぜ。

しかもこの国の王子ときた！こりゃ腕が鳴るな！！

あ、あはは・・・やだわあたしったら、聞き逃しちゃったみたい

あ、あいにく僕も・・・王子とか聞き間違えちゃったよ・・・

あ、やっぱ聞き違い？だ、だよなー。王子と戦闘指南受けるとか、なんてラノベだよ・・・

ネプト、もう一回、はっきり言ってやってくれ。こいつらは極度の難聴らしい。

んあ？しょーがねーなー・・・

戦闘指南する相手は、この国の王子ーーエリック・トワイライトだ。ここを提供してくれたのもしかり・・・な？

急なお願いを聞いてくださり、ありがとうございます！

え！？あ、い、いやいや・・・そ、その、滅相もないです・・・！

全く、そんなに緊張しちゃ、教えられることも教えられないぜ？

な、エルク？

ねー、団長さん！！

僕はまだ、見ての通り未熟です。だから、そんなに気を張らないでください、アルマさん！

う、・・・はい・・・

王子って言うから、ちょっと緊張してたけど・・・気さくな人なんだな。

おう、確かに最近の王族には類を見ない気さくさだな。でもま、やりやすいからいい！！

そ、そうだね・・・

さてと、与太話はこの辺りにして・・・始めますか？

そうだね・・・さあ、二人とも、覚悟はいい？

もちろんです！！

おう！

ううう・・・疲れたぁ・・・

お疲れさま、みんな！

ほら、これ飲めよ。さっきルナと買いに行ったんだ。

ありがとう！！喉渇いてたんだ・・・

結構辛かったですね・・・やっぱりまだまだです・・・

いやー、久々にいい汗かいたぜ！な、アルマ！！

そうだね、たまにはこういうのもいいかも知んない。

それにしても、エリック王子すごいわね！
あれだけの時間で、あんなことまでできるようになるなんて・・・！

えへへ、ありがとうございます・・・

あ、そうだ・・・あの、僕のことは『エルク』と呼んでください。王子って呼ばれるの、あまり好きじゃなくて・・・

あら、そうなの？
それじゃあ、そう呼ばせてもらうわね！

とりあえず、アルトが限界みたいだから今日はここまでだが・・・明日はどうする？やるか？

はい！
ご迷惑がかからなければ・・・

わかった。んじゃ、明日も同じ時間で・・・いいか、アルト、アルマ？

それでいいよ

うん、いいよ！

そんじゃ、俺たちは祭りまわりますかねー

そうね！昨日見きれなかったもの！！

そうだな。さっきルナとちょっと覗いたけど、それだけでも見たことない場所あったし・・・

ねーねー、早く行きましょう！！

あー、ごめん、ちょっとシャワー浴びてきていいかな？汗かいたから、体中べたべたしてて・・・

あー、そうだな・・・俺も浴びてきたい・・・

それは死活問題ね！！ホテルに戻りましょう！！

そうだな・・・ネプトは？

みんな戻るんなら、俺も浴びてくるわ。

ネプトー？もう出てるか－？

まだ入ってんのかな・・・？

あれ、開いてる！？全く、不用心だなぁ・・・

ちょっと覗いちゃお…

ふはー、さっぱりさっぱり～♪

うわ！出てきた！？
あ、いやでも鍵あいてたよーって注意する流れに持ち込めば何とか…！

ッ！！？？？！？

あ、あれ…！？

うわあああああああごめんなさあああああああい！！！！！！！！