トオルのポケットの中の携帯から着信の音



[しかし本当にどんな手を使って娘をシツケたんですか?不思議で仕方ない…]





[魔法使ったんですよ]





[…秘密って訳ですか。いや失礼な事聞いてしまい申し訳ない。今のは忘れてください]





[娘さんが高校卒業した時にお教えしますよ]





[高校も行かせる事出来るんですか?]





[もちろん大丈夫だと思います。魔法は強力なんですよ。機会ありましたら娘さんを夕食に誘ってみたらいかがです?フランス料理とか。誘ってみればきっと一緒に行かれますよ]





[…はぁ…]


トオルのポケットの中の携帯から着信の音



[いや、お手間かけさせてすいませんでした。ありがとうございます。通帳と携帯は会社に連絡すれば大丈夫なように手配しときます]





[ありがとうございます。助かります]


