翌朝、天使を追い払った桃太郎一行は、いたずらたぬきの住む「狸御殿」に向けて出発しました!!
翌朝、天使を追い払った桃太郎一行は、いたずらたぬきの住む「狸御殿」に向けて出発しました!!



よし、みんな行くぞ!!いたずらたぬきをぶっ潰すぞ!





おおっ!!





おおっ!





おおっ!





おおっ!!





おおっ!!





おおっ!!


なぜか、かぐや姫に求婚した若者まで頼んでもいないのについてくることになりました!



姫様の家来になりました!!





勝手に家来になるんじゃねーよ!!バカ!!





こいつ・・・完璧にストーカーじゃねえか・・・





まあ、私が後で何とかしましょう!


しばらく行くと狸御殿が見えてきました。



あれが狸御殿に違いない。


犬が吠えました。



お城に見える。


猿が叫びました。



飛んでいって見てきます。


雉が鳴きました。



・・・


若者はただ見ているだけでした。
狸御殿に着くと、お城の門の前に、大きな鬼が立っていました。何ということでしょう!!いたずらたぬきは鬼に化けていたのです!!



オラァ!!ここは通さんぞ!!


猿は門に登り鍵を開けました。



門を開けるモンキー!!


ついに大きな鬼が出てきました。



生意気な小僧。俺様が懲らしめてやる。


大きな鉄棒を振り回しながら言いました。



あなたがかしらですか。


と言うと桃太郎はすばやく鉄棒の上に飛び乗りました。



悪い鬼、おばあさんに悪いことをしたからには許せない。私のこぶしを受けてみろ。





ふん!やれるものならやってみろ!


桃太郎と鬼の間ですさまじい戦いが始まりました!この隙に、一寸法師がゆっくり鬼のところに近づいていきました!



私の針で急所を一突きにしてやろう!!





生意気な。食べてしまうぞ。





なにっ!!


と鬼は言うと一気に飲み込んでしまいました。だが、次の瞬間・・・



いたた、いたた...





なめんなゴラァ!!


一寸法師は針でお腹の中を刺しました。



いたた。死んでしまう。降参だ。助けてくれ。


鬼は一寸法師を吹き出すと山の方へ一目散に逃げて行きました。



うああああ~





逃がすものですかっ!!


かぐや姫はうちでの小槌を振るいました!!



出でよ!!たきぎ50キログラム!!


かぐや姫は鬼にたきぎを背負わせました。



な、なんだ背中が重いぞ!!





今だ!!これでも食らえ!!


猿は、こっそりと背中のたきぎに火をつけました。「カチ、カチ。」
鬼は背中におおやけどをしました。



ぎゃああああああ


もはや、いたずらたぬきには化ける力は残されていませんでした!!



よしっ!!これでどうだ!!


雉は、薬のかわりにからしを塗りました。



いたい!!!


狸御殿から命からがら逃げたいたずらたぬきは、湖の前までやってきました!!



よし!あの舟で逃げ切ってやる!!





待て!!舟で逃げる気が!!





ふん!!仇が取れなくて残念だったな!あばよ!!





ハハハ、引っかかったな!!


桃太郎たちは、いたずらたぬきが湖に逃げることを見越してあらかじめ泥舟を泊めておいたのでした!



な、何だこの舟は!!沈んでいくぞ!!


たぬきが乗った泥舟は川の中に沈んでいきました。



助けてくれ・・・


たぬきは溺れ死んでしまいました!!



やった!!いたずらたぬきをやっつけたぞ!!





奴の御殿の物も残らずいただきましょう!!


桃太郎はお城の金や銀や織物や、荷車一杯の宝物を手に入れました。とても素晴らしい一日でした。



お宝ゲットしたワン!!


こうして、桃太郎たちは、意気揚々とおじいさんの元へ戻り、その後みんなでなかよく幸せに暮らしました!めでたしめでたし!!
なお、若者は、桃太郎たちと一緒に狸御殿向かうところまでは、村人に目撃されていますが、その後の消息は不明です。彼は一体どこへ行ったのでしょう?



・・・・


