おじいさんからおばあさんがいたずらたぬきに殺されたことを聞いた一同は、嘆き悲しみ怒り狂いました!!
おじいさんからおばあさんがいたずらたぬきに殺されたことを聞いた一同は、嘆き悲しみ怒り狂いました!!



許せぬ!いたずらたぬきめ!!鬼より先にブッ殺してやる!!鬼退治は後回しだっ!!





マジで許せませんわ!!月に帰るのはたぬきを懲らしめてからにしますわ!!





私も都に行くのはたぬきを倒してからにします!!おばあさんの仇を討ちましょう!


こうして、三人はおばあさんの形見の日本一のきび団子をもって、いたずらたぬき討伐の旅に出発しました!



気をつけていくんじゃぞ!!





了解でーす!!





いってきまーす!!





おじいさんもお元気で~!!


途中、桃太郎は犬に会いました。



桃太郎さん、袋の中に何が入っているだい。





日本一のきび団子だよ。





僕に一つくださいな!!





おばあさんの形見をお前なんぞにやれるかボケェ!!





ええっ・・・





お伴になってくれるならいいわよ!!





分かりましたー!


犬は桃太郎から一つ団子をもらい家来になりました。
桃太郎と犬が歩いて行くと、猿がやってきました。



桃太郎さん、袋の中に何が入っているんだい?





日本一のきび団子だよ。





僕にも一つくださいな!





一丁前に人間様の食い物欲しがってんじゃねえぞエテ公がぁッ!!





ふええ・・・





お伴になってくれるならいいですよ!





分かりましたー!


猿は桃太郎から一つ団子をもらい家来になりました。
しばらく行くと、雉が飛んできました。



桃太郎さん、袋の中に何が入っているんだい。





日本一のきび団子だよ。





俺にも一つくださいな!





鍋の材料がナメた口きいてんじゃねえぞゴラァ!!





ううう・・・





お伴になるのならいいですよ!





分かった!それならお伴になろう!!


雉は桃太郎から一つ団子をもらい家来になりました。
やがて、日が暮れてきたので一行は宿に泊まることにしました!



まだまだ先は長いなあ





でもお伴が増えて心強いわ!


と、宿に泊まったかぐや姫のうつくしさを耳にして至る所から結婚を申し込みにたくさんの若者がやって来ました。



結婚してください!!


しかし、かぐや姫は興味を示しませんでした。いつものように物思いにふけり空を見上げていました。数人の若者が宝物をもってきましたが、かぐや姫はすぐに偽物と見破ってしまいました。



こんなチンケな偽物で結婚するわけないっつーの!!なめてんの??


そして月を見るたびに悲しそうな顔をしていました。



おばあさん・・・


その夜、月が山の上に現れると、金色の光が光りました。桃太郎たちは一斉に光めがけて矢を放ちました。しかし、光があたると桃太郎たちは力を失い、眠りに落ちてしまいました。



えいえいえい!!





ワンワンワン!!





な、何だか・・・ね、ねむい・・・





ZZZZZ





どいつもこいつも使えないわ!!


すると、天使が明かりの中から現われ、家の上に降りてきました。かぐや姫の手をとると空高く上がっていきました。どうすることもできません。



やめて~!!放してッ





一緒に月に帰りましょう!!





誰か~!!助けてっ!!





悪い天使め!お嬢さんにちょっとでも手を出せばただではおかないぞ!


雉が飛んできました。雉は鬼の目をつつきました。



こりあ参った。


天使は逃げていきました。目を覚ました桃太郎は大きな石を掴むと天使に向かって投げました。



これでも食らえ!!





いたた。死んでしまう。降参だ。助けてくれ。


天使は山の方へ一目散に逃げて行きました。



助けてくれてありがとう。あなたは小さいけど、とても勇敢で強いのね。





いいえ。大したことではございません。それより、ちょっと見てください。天使が何か忘れていきました。これは何でしょう。





これはうちでの小槌というものです。これを振ると欲しいものが何でも手に入ります。あなたは何が欲しいですか。





私は大きくなりたいです。





分かりましたー!エイッ!!


うちでの小槌をふると、キジはぐんぐん大きくなりあっと言う間に立派な大人になりました。



ありがとうございます!!





お前はなかなか活発で頭が良さそうだ。よし家来にしてやろう。


こうして、キジは桃太郎の家来からかぐや姫の家来に移籍しました!!
