第四回「ギターの触り心地」
第四回「ギターの触り心地」



さて!いよいよギターに触るわよ!





は、はい!





前回のドキドキ展開が無かったことになってる!





ま、まずこのレスポールを持ってみて。





こ、これがレスポールですか……。





そうよ。ポイントとしては一つだけなんだけど。





まずは、ネック。
つまり弦を押さえる場所を握ってみて……。





握るんですか……。





そう……。握るの……。





ドキドキします……。





そ、そうね……。
誰でも最初はドキドキするわ……。





お、思い切って握ってみます!





わ、わぁ!
これがギターですか……。





どう?感想は……。





な、なんか思っていたよりも固いっていうか、弦を押さえると指が痛くなりそうで……。
あと、意外にギターって重いんですね。





そうね。
よし、そこまで。
次はこのギターを持ってみて?





はい。


ボクはギターを持ち替えた。



わっ!これ軽いですね!
レスポールに比べると。





そうね、いいところに気がついたわね!
やるじゃない!





え?そうなんですか?





そうよ。ギターっていうのは個性があるの。
その一番わかりやすいのが、重さよ。
この重さが嫌で「重いギターは持ちたくない」というプロのギタリストもいるくらいなの。





な、なるほど。





次に触り心地はどう?





あ、はい。
こっちの方が、ネックが握りやすいような……。





そうね、レスポールタイプのほうがしっくり来るという人もいるわ。
でもあなたはストラトタイプが合うって事ね。





な、なるほど。そういう感じでいいんですか?





当たり前じゃない♪
楽器っていうのは「触り心地」が一番。
「常に持っていたい!」って思えるくらいじゃないとダメだと私は思うのよ♪





つ、常に持っていたい……ですか。





そう……。ベッドの中まで持って行きたくなるほど、ね……。





ベ、ベッドの中までですか……?





イヤ?





全然イヤじゃありません……。





じゃあ、連れて行ってね……。





は、はい……。


つづく
