ハルカは公園に居た。
ムツキの事を考えると、
知らぬ間にココに来てしまうのだった。
ムツキとの想いでの場所なのだから・・・。
そして、ムツキはもうココには居ない。
ハルカは公園に居た。
ムツキの事を考えると、
知らぬ間にココに来てしまうのだった。
ムツキとの想いでの場所なのだから・・・。
そして、ムツキはもうココには居ない。



ムツキ~。
こっちだよ~。


ハルカに向かって、
全力で走って近づくムツキ



ワン!
ワン!





わぁ~お。
はっや~い。
ムツキすご~い!





よ~し!
次はあそこまで競争だよ~!





クゥ~ン?
ワン!





ワタシも負けないんだからね!
よ~い、ドン!


当然ながら、ムツキに勝てるわけもなく。
ムツキからはハルカが小さく見えた。



ワン!
ワン!





意地悪なんだから。
ちょっとくらい、待ってよ!





クゥ~ン





ムツキはもう居ないんだよね。
いつまでもメソメソしてたら、
ムツキが心配しちゃうよね。
さぁ、行こう!





ハルカ~。
また此処に居るんだね。
そろそろ、学校に行くよ!





ありゃりゃ。
見つかっちゃたね。





そろそろ、行こうと思っていたの。





ホントかしら?
まぁ~良いわ。


こうして、学校に向かって歩き出した!
どれだけ歩いただろうか?
この先の別れ道を進んだら、
すぐそこに学校がある!



アカネちゃん。
今日はどっちから行こうか?





そんなのどっちでも良いわよ!
アンタが決めなさい。
然程変わらないのだから。





ふぁ~い!


この選択が、ハルカの運命を決めるなんて
このときは誰も思いもしなかっただろう。
誰しもが何気なく選択をしている。
そして運命を切り開いている事は
紛れもない事実なのだから・・・。
