【今回のまとめ】
・出題前に、最低限の設定をしておこう!
・主に登場人物や周囲の状況など、質問されそうなことについてはしっかりと設定しておくこと!
・どんなことを質問されやすいかは、過去の問題を参考にしよう!



いやー、面白かったねぇ、あのハゲの人





しょっぱな頭の話をするなんて、嫌な予感しかしないのだが?





別にライナー君の髪がどうとかいう話じゃないよ。手遅れだし。





手遅れじゃないから!





ライナー君の手遅れになった毛根はともかく……





もう突っ込んでもしょうがなさそうだな。





えーっと、何の話だっけ。
そうそう、出題する前に注意することだったね。





ウミガメのスープと同じように誘導していけばいいんだろう?
登場人物になり切る、という点だけ注意しておけば、特に難しいところはないんじゃないかい?





ふぅん、そう。
じゃあいくつか質問するから、ちゃんと答えてね。





カメオって何歳なの?





え? えっと……





じゃあ、カメオの職業は?





いや、あのえっと……





ホームセンターって、どのくらいの広さがあるの?





え、えっと、工場があるから結構大きくて……





はっきりしないなぁ。それじゃあ、今の所持金は?





あ、それなら際限なく……いや、財布がある以上せいぜい5~6万円か?
いやいや、作ってもらうにはもっとお金が……





何で今考えているのさ?
本番だったらとっくにアウトだよ?





そんなこと急に言われても、ちゃんと決めてないよ!





何で決めてないの?





いや、そう言われても、問題作ることでいっぱいいっぱいだったし……





そう、実は亀夫君問題とウミガメのスープで決定的に違うところはそこなんだ。





ウミガメのスープでは、関係ないところだと「関係ない」で答えればいいし、「~は重要ですか?」と聞かれて重要でなければ「NO」と答えればいい。





でも、亀夫君問題ではそうはいかない。
関係ないことであっても、登場人物は知っている限りきちんと答えないといけないのさ。
もちろん、「関係ないことが分かっている」場合は「関係ない」とはっきり言えばいいんだけれど、「関係ない」とはっきり言える場面は普通少ないからね。





時々わざと隠している場合もあるけれど、知っていることはきちんと答えることが基本だよ。
だから、聞かれた時に困らないようにしないといけないのさ。





なるほど、つまり登場人物や場面、建物の情報などをきちんと設定しておく必要があるわけか。





よく考えたら、さっきの問題もカメコさんの年齢は関係なかったし、探している本が図書館内にあるかどうかも実際は関係なかったもんな。





そうそう、FA条件に関係あるか無いかに関わらず、そういう設定はしっかりしておく必要があるよ。





登場人物、特に以来相手の情報はしっかり設定しておきたいね。
特に年齢、職業、容姿、性別、体格などは重要だね。





ふーむ、しかし、そこを細かく設定するのは大変だな。





ん、そうかい?





一言に「設定」と言っても、いろいろあるからな。





例えばさっき言ったみたいに登場人物や建物もそうだけど、天気、現在の状況、場所、季節、あと世界観などの情報も必要になるね。





ほほぅ、ライナー君、よく分かっているじゃないか。





シンディ、僕を舐めないでくれ。
これでもラテシンのマスコットキャラクターなのだよ?





その割には問題作るの遅いけれどね。





いや、一応これチュートリアルだし、初めて作るっていう設定なんだから勘弁してくれよ。





まあ、そういうことにしておいてもいいけれど。





なんか妥協されてしまった……





出ているものを全部設定するのは大変だから、あらかじめ聞かれそうなことを想定するといいよ。
例えば……





基礎質問、とかね。





先に言わないでくれ。





いや、思いついたらすぐ口に出したくなってね。





私の邪魔をするライナー君は肝臓に毛根移植されてしまえ。





それだったら心臓の方がありがたいのだが……





たしかに、基礎質問はよくされるから、そこは最初に聞かれると考えておいた方がいいね。





さっきも言ったように、登場人物やそれらの関係、時間、季節、場所、周囲の様子あたりは最低限決めておいた方がいいだろうね。
「何をよく聞かれるか」は、過去の亀夫君問題を参考にするといいよ。





ふーむ、問題を作る際にはしっかり確認しておかないとな。





そうそう、経験をしっかり積むことが重要なんだ。





しかし、いくら設定を考えていても、手練れのラテシンプレイヤーはとんでもない質問をしてくるからな。
ウミガメのスープは「NO」や「関係ない」でやり過ごせばよかったが、そういう質問が来た場合はどうすればいいんだ?





その時は、「臨機応変に回答する」ことだね。





へ、りんきおうへん……?





ま、その辺は誘導する際に説明するよ。





ところで、設定は決まった?
今の所は……そうだね、カメコとカメオ、あとはホームセンターの設定くらいはきちんと作っておいた方がいいかな。





そうだね。
カメコは女子高生でカメオの付き人……友人とでもしておこう。
カメオは……職業不詳でいいか。年齢は25歳くらいでいいかな。
ホームセンターについては、カメコは初めて来たから良く分からず、結構広い、ということだけにしておこう。





意外と大雑把だね。大丈夫かな……?





後は臨機応変に、だろ?





んー、そうだね。私だったらこれくらいでも問題ないけれどね。
実際慣れた人は最初からあまり設定決めずに、その場で設定を決めながら誘導する人がいるくらいだし。





とりあえず、やってみて困ったらその場で設定する、ってことでいいんじゃないかな。





何故か自信満々だね。まあいいや、ライナー君がそう言うなら。





というわけで、問題作りはこれで終わり。
次回からは誘導をやって行くよ。





こ こ か ら が 本 当 の 地 獄 だ … …





おいおい、不気味なこと言わないでくれよ……


【今回のまとめ】
・出題前に、最低限の設定をしておこう!
・主に登場人物や周囲の状況など、質問されそうなことについてはしっかりと設定しておくこと!
・どんなことを質問されやすいかは、過去の問題を参考にしよう!
