


来月帰るから。えーと……そうだな、じゃあな。





うん。ごちそう作ってあげる。





恵さんに料理ができるとは知りませんでした。





……あの、エイミさんお願い、もっと間を。間をくれない? さっきまで電話中。





で、料理の話だけど。エイミさんが作るに決まってるじゃない。





道隆様をお騙しになったのですか。





人聞きの悪い……言葉のあやでしょうが。お父さんは、ごちそうが食べられれば何でもいいんだから。





自分と親密な方の作られた料理は、味は同じでもとても楽しいと聞きます。ここは一つ、恵さんも挑戦してみては。





また今度ね。永遠に今度。





……親密って、別にあたしだけじゃ無いじゃない。エイミさんが作ったって喜ぶわよ。





ふえっ





それはそうと、恵さんは道隆様に反発したりしないようですね。





話題変えたの……何よ、反抗期の話? そんなこと無いわよ。結構死ねとか言ってるよ。





お父さんは……いつも家に居ないから。反感も何も、どう振る舞えばいいか、今でも戸惑うのよ。





帰ってこられても、正直ぎこちなくてさ。……お父さんには悪いけど。





反抗心というのは親密な関係の裏返しなのかもしれませんね。薄い関係ではそもそも反感を持ちようがない、と。





きっと、それなら道隆様も同じでしょう。戸惑っているのではないですか。





でも、大人じゃん。親じゃん。そんくらいリードしろよって思わない?





エイミの外見上の設定は24歳ですが、こう見えて製造日は1年前です。





道隆様のことも、ああ見えて1歳だと思えば寛容になれるのでは。





発想が自由すぎやしませんかー


