モンスターが現れた!
モンスターが現れた!
「勇者……殺ス……」



リザードマンでござるな





? この街の近くって、スライムみたいな下級モンスターしか出現しなかったんじゃ?





それだけ魔王が勢力を伸ばしてきているということです





ちなみにリザードマンは中級モンスター☆





それでは魔法士様、お願いします!





りょうかーい☆





コネクト!


私とチャッピーは目を合わせて同時に頷く。



ユニゾン!





ユニゾン!





リザードマン殿、お覚悟!





……





はっ!


「グゲ……」



ふぅ……





やったね、ご主人様!


旅立ちから2週間。
戦闘を何度も重ね、レベルは私・チャッピーともに「6」となった。
私だけでは倒せないモンスターも「ユニゾン」することで、今のところは苦戦することなく倒せている。



中級モンスターだからか、倒したあとの宝石の数も多いですな


モンスターの心臓とも言える「核」は宝石で出来ている。
ゆえに、モンスターを倒したあとには宝石が残る。
冒険者にとっては貴重な旅の資金となるわけだ。



今晩も飲むために、次の街へ急ごうぜ!





いや、たまには休肝日をですね……


もとい、貴重な酒代となるわけだ。
いつものように街に向かい、夜は酒盛りとなるはずだった。
……しかし、今日は違った。



なるほど、魔王様の言った通り、面白そうなパーティーですね





何者でござるか!? ……うっ





聖騎士殿っ!


聖騎士殿がその場に倒れ込む。



ごめんなさい、峰打ちです





あはっ!





聖騎士が気絶したところ、初めて見たぜ! って、ぐわ!


竜戦士の姿が消えたかと思うと、見知らぬロボット? がその場にいた。
10メートル先で、竜戦士が倒れ込んでいる。



……





いってー……どうなってんだ?





ぶっ飛ばされたんだよ☆ しかも、君にダメージを与えるほどの相手!





任せてください





我、汝の力を求め訴えたり……





出でよ、ゴーレム!





おやおや、いいんですか?





どういうことです?





こういうことですよ


少年がステッキを一振りすると、ゴーレムがチャッピーの方に向き直る。



あたしは味方だよ……きゃー!





チャッピー!?


容赦なく、チャッピーに向かって剛腕が振り下ろされた。
何とかチャッピーは持ち前の身のこなしで避けたものの、どうやらゴーレムは敵に操られているようである。



な、何て恐ろしい使い手!





いや、相手がいてもいなくても、同じ結果だったのでは……?





とにかく戦略的撤退!


さすがに危機を察知したのか、魔法士様が叫んだ。



ふははは、逃がさないのYO!





くっ、魔法が使えない……





え……


私はこのパーティーが最強であると思っていた。
しかし現実、聖騎士殿は気を失い、竜戦士は負傷し、魔法士様は魔法が使えない。
召喚士さんは……いつも通りではある。
魔王に苦戦することはあっても、その他のモンスターに追い詰められるようなことなど、ある訳がないと思っていた……。



さてさて、どうしましょうか?





……





生きたまま皮を剥いじゃおうか、きひひ♪





あのね、敗者は勝者に逆らえないのYO!





……


万事休す……。
-次回を待てっ!-
