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でも逃げるって言っても一体どうすればいいんだろ?一旦状況を整理しよう。





ここは2階。1階への階段は2つ。でもその二つは化け物で塞がれてる。





完全に詰んでるね・・・





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何かないかな・・・


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あっ。そうだ!飛び降りればいいんだ!!





2階の窓から飛び降りるなら、なんとか骨折くらいですむかもしれない。足さえ無事ならなんとかなるかも!





でもきっと痛いよね・・・


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ん?もっといい方法あるかも。





カーテンを使えばいいんだ!





カーテンをつなぎ合わせて、窓からたらす。そしてそれに掴まって、窓から脱出する。





私は軽いからきっと大丈夫だよね!なんか希望が出てきたよ。


さくらは、先生の机の引き出しをあさり、はさみを見つけた。そしてその見つけたはさみで、カーテンを切り、複数のカーテンを繋ぎ合わせた。



よし!これで大丈夫!行くぞ!!


窓からたらしたカーテンが、地面へと伸びていく。そのカーテンに掴まってさくらはするすると起用に降りていった。そして地面まで10秒ほどでついた。



やった!やった!無事ついたよ!!


さくらが地面に着くのを待っていたかのように、6つ足の化け物が10匹ほど現われた。



うわぁぁぁん!!もういやだぁぁぁぁ!!


さくらは化け物の隙間をぬって、駆け足ですり抜けた。
その背後を化け物達が、全速力で追いかけていく。化け物の速さは、さくらの足の速さとほとんど変わらない。追いつく事もないが、引き離す事もない。



はぁはぁはぁ


さくらは、「諦めたらそこで試合終了ですよ」という太ったおじさんの名言を思い出しながら、走り続けた。
To be continued
