オーホッホッホッホッホ!!!



はあ…。





何か、変なことに巻き込まれちゃったなぁ…。





そもそも、説明が雑すぎ!!というか、ほぼしてないに等しい!!





前から、奇行の絶えないおじいちゃんだとは思ってたけど、流石に今回のは無いなぁ…





まあ、そのうち気まぐれも治まってくれるといいんだけど……はあ。


オーホッホッホッホッホ!!!



だ、誰!?


そんなテンションで、困惑試験を通過しようだなんて、笑わせるわ!!!



こんなベタベタな登場をするあなたは――!?





なーんてね、だるーイ





あ、楽紗アリス(らくさありす)ちゃん、おはよー☆





ギャップにこそ〝困惑道〟の真理がある。





ギャップ求道者、楽沙アリス様が登場したからには、簡単には困惑試験をパスさせないわよ。





え!?





というか、困惑試験っておじいちゃんの戯言じゃなかったの……!?





ねえ?それより、萌えた!?ハイテンションな登場から、一気にローテンション!!





う、うーん。というか、そもそも、〝萌え〟と〝困惑道〟って関係するの?





……!?





ふっ





ま、まさか!?本当に関係するの!?





いいわ。教えてあげる。
〝ギャップ〟にこそ、
〝困惑道〟の真理があるってことを――


〝ギャップ〟
それは、誰もが一度は経験する〝萌え〟の定番。
〝お嬢様〟が、実は〝貧乳〟だったり。
〝生徒会長〟が、〝高所恐怖症〟だったり。
例えるなら、そう――、〝メガネっ娘〟。
メガネっ娘が、メガネを取った瞬間、
――あ、あれ!?今日のアイツ……いつもと違くね!?
ざわめく男子……。どよめく、女子。
そう彼女の〝目〟は――、
『33』
という、今時あるのかと、思うくらい古典的な目の形をしていた――。



そう、つまり〝ギャップ〟とは、〝萌え〟における三種の神器であり――、





……。





アリスちゃん……。





何?





アリスちゃんって、詰まる所、〝萌え〟を極めたいの――?





――!?





……。





……。





きょ…、今日の所はこの位にしておいてあげるわ!!だけど、困惑試験が簡単だって思わないことね!!





ライバルのまぜるになんて絶対負けないんだから!!





行っちゃった……。アリスちゃん、結局何がしたかっただろう……。





確かに、困惑したけど……。





でも、あのクマ耳は一番萌えたかな!!


――続く!!
