おやおや笹塚先生、生徒にイケないことし中で~す!
おやおや笹塚先生、生徒にイケないことし中で~す!



ちょ、せんせい


そこはトオル君の弱点…



ん~?


あらあら先生、聞こえないフリです!
そんなことしてるとトオル君に怒られちゃうぞ♪



~こらっ





あ





……





……





続き、やるんでしょ





何の?





チッ


藤原トオルはついにキレた。
おもむろに右手を先生の前に出すと、パチンとならした。
煙が消えると先生が座っていたはずの席にその姿はなく、影のようなあいまいなものが見えているだけだった。



なっ なんじゃこりゃ!





ふう





おま、これ、ちょ





え? どちらさまですかぁ?





え? 俺だよ 俺





え? だれだれ?(笑) もしかして
オレオレ詐欺ですか?





え。てか名前が
無ええええええ!





名前って…それ以前の
問題(笑)


あ~おもしろいなぁ。
トオルはストリエの挿絵の力を借りて、上機嫌である。



てか笑ってんじゃねえよ!!





はぁ?


いい年したオトナが、と内心トオルは毒づく。



なんか言うこと
あるんじゃないですか?





……悪ぃ





はい?





鬼畜か





え??





!?





マジ怖え。てか、これじゃいつまでたっても話が進まねえし…
つか脇腹触ってこんなに怒られんの?


笹塚先生はストリエの厳しさを知ったのだった。
従って、素直に謝ることにする。



…すいませんした!





よろしい


トオルは再び右手をパチンとならした。
煙が消えて現れたのは…



う~ん、惜しい!


ストリエのキャラが多いことも、教師笹塚にとっては不安要素となりつつあるようだ。
