翌朝、タダオが部屋に飛び込んできた
翌朝、タダオが部屋に飛び込んできた



ジョセフさん、起きてくだせぇ!





なんだなんだ?





ポテトさんが!!





なに?!


ジョセフは慌てて現場に駆け付けると
ポテトが倒れていた。



ポテト!!





せ、せんぱい...





ポテト、生きていたか!なんでこんなところにいるんだ?


ポテトは手に持った紙を差し出した



実は...これを見つけて...


「大切なお話があります。
深夜0時に小屋まで1匹できてください」と
書かれていた
ポテトは苦しそうに続けた



2時間前に小屋の外で待っていたら、急にめまいと吐き気がして、ここまで這いつくばって気を失いました...





なぜ2時間前に?





こ、これは愛の告白だろうと思って、
相手を見てから決めたかったんです...





...
バカでよかったな





えへへ...


そこへ、シャーマンキリノ一行が現れた



災いが起こると予言しただろう





キリノ、これもあんたの仕業だな!災いと称してポテトを殺そうとしたんだな!





何のことだか...





あんたの正体はもう
ばれているんだぞ





正体だと?





あんたはこの村の出身だ。この村は昔メス猫にひどいことをした。





それを恨んで、この村のオスに復讐しにきた、そうだろ!





ふ、それがなんだというのだ
たとえそうでも、
殺猫とは何の関係もない





現に村猫が交代で私を見張っているではないか。どうやってその警官を狙ったと?





確かに24時間体制でこの全員を見張っていたぞ





あんたが手を出さなくても殺せるさ。ポテトが引っ掛かったように、シャーマン一行の他に村の中に裏切り者がいる!





裏切り者?!





いったいどうゆうことだ?


村猫たちが騒ぐ中
ジョセフは静かに言い放った。



そう、カズオはその裏切り者によって殺害された。


村は一瞬静まり返った。空気が凍りつくような沈黙の中で、ジョセフの言葉だけが重く響いた。
裏切り、復讐、そして未解決の謎がこの小さな村を覆う。キリノ一行と村猫たちの間には
見えない線が引かれたかのようだった。
つづく
