セナ:3票
ユヅキ:1票
カズマ:1票
シュウヤ:1票
レイ:1票



数がバラけていたから……?





そうか……昨日、投票先に選ばれたのは、セナとオレだった





役職を持っている立場なら処刑されないためにもその時点で名乗り出て、投票先から逃れる必要がある





だけど、お互いに役職は持っていない。人狼側からしたら、つまらない状況だっただろう





だから……投票先ではないにしても、"ワンチャン"を狙って他の人に投票をした





はい。それが、あの投票結果の意味だと思います





なるほど〜、確かにカズマさんの推理は人狼側の心理に合っているでしょう〜





……ふふ





?





ああ〜、失礼しました〜。少しおもしろくなっちゃって〜





まるで、何度も人狼をしてきたような落ち着き……この場に来て"初めて"とは思えないほどの推理力ですね〜





「自分の今までの行動理念を説明し、まるで"推理"しているように見せかける」……お見事です〜





…………!?





そう……カズマが推理したものは、レイが"絶対に人狼"と証明するものじゃない





占い師同士で衝突しているお互いにしか分からない真実……市民側からは、どちらを信じれば良いのか分からない





……随分と余裕なんだな、ソウスケ





それはお互い様だろう、ユヅキ





残っている市民陣営は、霊媒師のボクを含めて三人





ソウスケさんとユヅキさんの白黒をハッキリさせるより、レイさんとカズマさんのことを考えた方が分かりやすそうだね





レイさんは、ソウスケさんを白と言っている。レイさんが本物の占い師であれば対抗のカズマさんはもちろん、残っているユヅキさんも人狼確定





逆に、カズマさんが本物の占い師であれば、対抗のレイさんが人狼……あれ?





カズマさん、「ソウスケさんが黒」って明言していたっけ……





それだけじゃない。カズマさんは、「ユヅキさんが白」とも言っていないんじゃ……!?





……レイさんとソウスケさんが人狼、とは言っていたけど……それはある意味、ソウスケさんを槍玉に上げようとしているようにも見える……?





そうする理由は……ユヅキさんを、処刑対象からこっそり外すため?





……。うぅん、今これを深く考えてもレイさんとカズマさんの色は判断できない。もっと前のことを思い出そう





初日は占い師がレイさん一人だったことから、場の主導権は全てレイさんが握っていた





そして、投票先をセナさんとユヅキさんに絞られて……投票数はバラけちゃったけど、セナさんが処刑された





投票数がバラけた意味……カズマさんの発言は分かるけど、だからってカズマさんが白と断定できるものじゃ……





そうだ、投票数を洗い出せば……何か分かるかも!確か……


セナ:3票
ユヅキ:1票
カズマ:1票
シュウヤ:1票
レイ:1票



…………。ボクは、セナさんに投票した





そして……投票先として対抗していたユヅキさんは、きっとセナさんに。セナさんは、ユヅキさんに





占い師対抗が初日から判明していたカズマさんは、レイさんに投票してるだろうね





アサヒは襲撃されたから市民陣営、それも、何も分からない役職無し。そんな状況で投票先じゃない誰かに投票するとは、考えにくい





ってことは、アサヒはセナさんに投票している……?


セナ:3票 → 0票
ユヅキ:1票 → 0票
カズマ:1票
シュウヤ:1票
レイ:1票 → 0票



……疑わしいソウスケさんとレイさんの投票先が読みにくい以上、市民陣営と考えるのは少し無防備だ





……今日の投票結果で、分かるかもしれない





いや……今日の投票で終わるかもしれない





話し合イ、お疲れ様でしタ





それでハ、投票に移りましょウ





はイ。それでハ、投票結果をお伝えしまス





本日処刑される方ハ……


レイ:3票
カズマ:2票



"レイ"様、でス





レイ様、遺言をどうゾ





あらら〜、処刑されちゃいますか〜困りますね〜





カズマさんが本物の占い師と思い込んでの結果でしょうが〜……一度、考えてください〜





「彼が初日潜伏して得た推理が、本当に市民陣営と断定できるものだった」でしょうか〜?





……耳が痛いね





それではレイ様、お疲れ様でしタ





さテ……間もなく"夜"がやってきまス。どうゾ、ご自宅にお戻りくださイ





……夜が、来るんだ





う〜んっ、疲れましたね〜





お疲れ様で〜す。ま、ボクはそんなに疲れていないけど





ふふフ、まだまだゲームは続きますからネ。また次回、楽しみにしていますヨ


