今日はクリスマスだ。僕の好きなクリスちゃんの家でクリスマスパーティーがある大切な日だ。
今日はクリスマスだ。僕の好きなクリスちゃんの家でクリスマスパーティーがある大切な日だ。
僕はクリスマスプレゼントを片手にクリスマスパーティーに参加した。
けれど昨日の事だ。二十年後の僕が突如現れて信じがたい未来の真実を叩きつけられた。それから僕は楽しみと不安が浮き沈みしている。



メリークリスマス


その掛け声をきりにクリスマスパーティーが始まる。みんなはクリスマスパーティーを楽しんでいる。僕も雰囲気に合わせて楽しんだ。
子供だけのクリスマスパーティーは何も事件など起こらずに進行した。二十年後の僕に言われた通りギャグを言うタイミングはいくつもあった。けれど僕は我慢をしてギャグを言わずに過ごした。
クリスマスパーティーも残るはプレゼント交換を残すのみ、このまま楽しく終わるだけだった。



どうしたの? なんだか寂しそうね





クリスちゃん、そんな事ないよ。あれ、アレだよ。ビンゴゲームでビンゴじゃなって揃ったって言ったことを悔やんでいるのかな





ふーん、そうなの





最初からそんな顔だったようだけど気のせいなのかしら?





うっ、そう、だね……あはは





……ふーん





まぁ、いいわ。次で最後のプログラムよ。行きましょう!





うん


クルスに誘われて僕はみんなのもとに向かった。みんなが揃うとプレゼント交換が始まる。用意したプレゼントを音楽に合わせてプレゼントを回した。
このまま終われば僕は二十年後、あんな事にはならなくてすむ。ギャグを言うタイミングが来なければ無事に終わる。
音楽が止まりそれぞれ別のプレゼントが手元に渡った。



これは誰のだろう?


僕の手元にある小さなプレゼントは誰のだろうと思っていた時にクリスちゃんが駆け寄ってきた。



それ私が選んだプレゼントよ。開けてみて





えっ、クリスちゃんのプレゼント開けていいの?





開けないと中身がわからないじゃないの





そうだね


僕はプレゼントを開けて中身を確認した。クリスちゃんのプレゼントはCDだった。



クリスちゃん、これは?





私の一番好きな曲が入っているCDよ。この曲を聴くと勇気が貰えるの





落ち込んでいる時に聴くと悩みなんて吹っ飛ぶわ。今のあなたに丁度いいわね





僕に……? あっ、そうか


僕は変に悩んでいた。未来の事が恐ろしくて楽しみにしていたクリスマスパーティーすら楽しく過ごしていない。
ギャグを言わないように必死になっていた。そんなの楽しめないに決まっていた。
僕はバカバカしくなった。



つまんないことで悩んでたよ





つまらないこと?





つまらないクリスマスギャグのことさ





クリスマスに栗と鱒を食べたい。ほら、寒いだろクリスマスだけにね!





それクリスマス関係ある?





ギャグとしてはあるかな





フフ、そうね





クク、良かった


僕とクリスちゃんはみんなに気づかれないように静かに笑った。僕は最後の最後にクリスマスパーティーをとても楽しく過ごせた。
これは二十年後の僕のお陰なのかもしれない。



これが僕の十年前のクリスマスの奇跡さ





ふーん、面白いわね





その顔は信じてないな。二十年後の僕が過去に来なかったら、僕はここに居ないよ





まぁ、信じてあげるわ


僕が昔に経験した不思議な出来事のお陰で未来は変わった。けれど、二十年後の僕はどうなったのか理由がわからない。
難しい話しは僕にはわからないが二十年後の僕には感謝している。



おい、大変だ! おじいちゃん





おじいちゃん? まさか、孫なのか。まさか……でも似ている





そう、未来から来た孫のイブだよ


突然現れた僕の孫と名乗るイブはとても急いでいる。



過去におじいちゃんが過去改変した影響で未来が大変な事になってしまったんだ





それってあの未来の僕が僕に会ったこと?





うん、そのせいで大変なんだ。おばあちゃんも関わってくるんだ。一緒に来て!!





おばあちゃん? あら、面白くなってきたわ!





僕は面白くないよ。あれ、君、クリスちゃんのことおばあちゃんって言った?





いいからタイムマシンで未来に行くよ!





このままじゃクリスマスが楽しく迎えられないよ


孫のイブに急かされて僕とクリスはタイムマシンに乗った。これから何が起こるかわからないままに。
どうやら今年のクリスマスは忙しいようだ。
未来に続く?
