* * *
港町クルナ
サーシャ・ドルバ家
* * *
* * *
港町クルナ
サーシャ・ドルバ家
* * *



着いた!





ママ、ただいまー!





サティン!ハッジィも!





おぉ、無事だったか、サティン!





良かった……。
本当に良かった……。





レヴスで保護したので、連れて帰ってきました。





レヴスだと!
なぜそんなところに……。





話せば長くなる。
詳しいことは後ほど話すとしよう。





ふむ。
あんたらには世話になりっぱなしだな……。礼を言おう。





いえいえ、当然のことをしたまでです。





アインスタークと対峙する事までは想定外だったがのう。





あ……アインスタークだと!?





おっと、声が大きいぞ、ヴォルク殿。





いかん、いかん。





ここではなんだ、うちに来て話を聞かせてくれないか?





それは好都合だ。





むぅ?





それは……。





夜月侯から文を預かってきた。
読んで欲しい。





待て、こんな所でそんな物を見せるな。





うちへ行くぞ。


シーラさんたちは
ヴォルクさんに連れられて
サーシャさんの家を後にしました。
ヴォルクの家にて
* * *
港町クルナ
ヴォルク家
* * *



まぁ、適当なところに座ってくれ。





今、茶を持ってくる。





どうぞお構いなく。





ローストファンガイエローティーと
ジェリークラスタゼリーだ。





じー……。





どうしたんですか、ソルフェージュ様。
ジェリークラスタゼリー、美味しいですよ。





う、うむ。そうだな。





この前の恨み!
えいえいえい。





さて、まず聞きたいのは、今回のサティン達の件だ。





いったい何があったんだ?





簡単に説明しますと……。





アインスタークは生きていました。別の人物の体を使って顕現したのです。





なん……だと……





これまでの平和がまた無に帰すと……





いえ、幸いそのアインスタークを倒すことはできました。





それは本当か!?勇者でなければ倒せないと言われる魔王を、アインスタークを倒したというのか!?





私達が勝てたのは、アインスタークが不完全だったからかもしれません。





不完全?





はい。





そのアインスタークは、自らの力の根源である『信心の鏡』を持っていませんでした。





ほほう……。





『信心の鏡』がなければ本当の力を発揮できない……。そう考えたアインスタークは『信心の鏡』作り出そうとしていたのです。





なんと、『信心の鏡』は作り出せると言うのか?





うむ。ただ、その素材となるものが非常に入手が難儀でな。





何が必要なのだ?





……作り方の詳細は伏せておこう。





……そうか。





そりゃそうだな。
神器の造り方などおいそれと知ったら、世の中のバランスが狂うってもんだ。





賢明だな、露天商。
まあ、断片的に伝えるなら、『108人の幼子の悲鳴』が素材の一つだったのだ。





なるほど、ようやく話が見えてきたぞ。





アインスタークは『信心の鏡』作り方を知ってか知らずか、3年前からアンゲドルバの子供らを操る術を講じていた。





で、今回それが必要になったってことか。





うむ。サティン達アンゲドルバの子供が連れて行かれたのは、『信心の鏡』を作り出すそのためだったのだ。





しかし、なぜ今になって……。





ふむ……。そこは我にもいまいちわからんのだ。単純に力を溜めていたにしては、準備不足の感が否めない。





何かに突き動かされて、というようにも見えるのだ。





……。





きっとそれは、事の首謀……。





ふるふる


ヴォルクさんに
余計な心配をかけないためでしょうか、
ソルフェージュ様は首を振って
何かを言いかけたシーラさんを静止します。



まあ、わかった。要するにお前さん達は、再びアインスタークの魔の手から、このペイ大陸を守ってくれたんだな。





ありがとう。感謝する。





……そして、すまない。





その謝罪は、露天商としてのものか?
それともアンゲドルバを統べる血筋がさせたものか?





……!





そろそろ本題に移るとしよう。
アンゲドルバ正統後継者ヴォルク・ドルバ殿。


ソルフェージュ様は
ムーンドルバさんから預かった手紙を
懐から取り出します。



3年前の戦いに関して、知っていることを教えて欲しい。





……。


ーー3年前。
ソルフェージュ様たちの知らない所で
いったい何があったのでしょうか?
つづく
【勇者勇の装備】
レベル :24
めいせい :312
ぶき :新品の短剣
よろい :鋼鉄のよろい
かぶと :銀の額当て
たて :なし
どうぐ :野ばらのペンダント
焼豚×2
焼きとり×2
霊薬草×5
淡水ザメの煮凝り
淡水ザメの骨
淡水ザメの牙
黒王の羽
いつもの額当て
王の冠
カジノコイン×2560
緋糸手句の防寒具
なかま :[泉守]ダイ
[もふもふ]もふもふ
[魔導エンジニア]ラムディッシュ
とくぎ :ファイアブレス
トキシックブレス
釣り
カン
介抱
じょうたい:モテモテ
【シーラの装備】
レベル :36
めいせい :7240
ぶき :いつもの本
よろい :いつもの服
かぶと :いつもの飾り
たて :なし
どうぐ :やくそう×94
イーサ薬×9
おみやげ×99
ガラスの破片
夜月侯の手紙
なかま :戦士ポメラ
大魔導ソルフェージュ
[コボルト]ライル
とくぎ :しょうかん
値切り
冷やかし
虫の知らせ
ディゾネの思い出
寒さに耐える
好奇心
ギーズの想い
じょうたい:真パーティーリーダー
クロニフィカント
