・・・。
・・・。
・・・。



・・・


(どきどき・・・)



・・・


(どきどき・・・)



・・・あっ、あの





・・・あ、ありがとうございます


・・・。



・・・えっと





・・・あ





・・・あの、もう大丈夫ですから





・・・離してーー





・・・へ ?!





・・・えっ





・・・あ、あの





・・・ちょっと





(・・・お、重い )


【 beep-beeeeep!! 】
( クラクションの音 )



ーー ?!


(クラクションの音で目をあける 時生)
(冷やかしながら去っていく 車のみなさん)



・・・


( 時生 茫然と車が立ち去るのを見送る )
(* カラスさんの鳴き声 )



・・・なんだか、ずいぶんとやかましい連中だったな





ーーにしても、なんだったんだ? いったい・・・


( ため息をつく 時生 )



・・・ん?





ーーなんだ? この腕の中にいる小さな物体はーー


(時生 視線を下にむける)
(・・・もがもが )
(・・・もがもが )



く、くるしい・・・


( 時生の胸に顔をうずめている ミツコさん)



ーー わっ!!


( 時生 あわてて ミツコさんから身を離す )
