サバキ ラン
アイデア80→43成功



朝起きると、酷く不気味な夢を見たような、背筋がじっとりと湿った感覚を覚える。
また、悪夢を見たのだろうか。ずきりずきりと、嫌な感じに頭が痛むよ。





症状日に日に悪くなってる気がする…アイデアかな?





うん、お願い!


サバキ ラン
アイデア80→43成功



それじゃ君は、夢の内容をまた思い出すよ。こんな夢だったね。


あれはどこだろうか、
ビル街などが見渡せる場所の夕暮れの中で。
泣き叫びながら、自分は誰かに
手を伸ばしていたような気がする。



思い出した夢の内容に、君は酷く不気味な予感を感じるね。SAN値チェック1D2/1D2+1だよ。





あれ?待って増えてない?(今気づいた)


サバキ ラン
SAN68→86失敗
減少値1D2+1→2
68→66



最大値じゃないからまだ…





さて、例のごとく、君はいつも通りお店を開くことになるね。
今日は11月8日の水曜日。週の中日だ。





ニュースは?何か変わったことやってない?





そうだね。世界滅亡へのカウントダウンが特集として組まれてるよ。





一昨日まで、冗談だって言ってたじゃないか…





ってめっちゃ不安になりながら朝ごはん食べる…





OK。テレビを見てるうちに、ちょうどいい時間になったね。
テレビ消す前に聞き耳をお願い。





D'ac


サバキ ラン
聞き耳25→74失敗



ありゃ。それじゃあ…テレビを消す直前、君はこんなことを話しているのが聞こえるね。





今日の朝の一口哲学講座です。――五分前仮――の…





絶対重要情報だ…!





うんうん、じゃあ、そう直感した蘭君は、アイデアを振ってね♪





救済ありがたい…!


サバキ ラン
アイデア80→60成功



それじゃあ君は、今聞こえた単語は「世界五分前仮説」だったんじゃないかと思うね。





世界五分前仮説…?





これ以上調べたい場合は、またあとでだね。今はお店に急がなきゃ。





また昼休憩に調べようかな。いい?





うん、いいよ。昼休み中に二回行動がとれるね…一回はそれになっちゃうけど、いいかな?





大丈夫!





OK。それじゃあ、図書館で振ってくれるかな?


サバキ ラン
図書館30→85失敗



ダメかぁ…





そういえばこのシナリオ、図書館が推奨技能だったっけ…うーん…





……検索キーワードを指定してくれれば、目星でも情報出せるよ。





え、いいの!?やった!!





推奨技能見ないで選んじゃったのは僕だし…





さて、なんて調べる?





世界五分前仮説 とは





そのままだね…でも、ネットなら出るワードだ。振っていいよ!





よし!


サバキ ラン
目星52→78失敗



昨日の出目どこ…?





しっ!読者さんにとっては1セッション1日なんだからそんなこと言うな…!





貴様なぜ時空のゆがみについて知っている…?まさか…





はいはい打ち首獄門♪





残念だけど、やっぱりわからないね。





うーん…器用貧乏が発揮されてる・・・





その後、君はいつも通り何事もなく一日の業務を終えるね。





さて、閉店準備をしているところでアイデアを振ってくれるかな?





うわこれ知ってる…


サバキ ラン
アイデア80→14成功



この出目がさっきほしかった…!





おめでとう!では…





君は、誰かのじっとりとした視線が背中に張り付いているような、嫌な感覚を覚える。
月曜日に感じた視線と同じようなものだ。





……振り向く





そこには誰もいない。さっきの視線も、気が付けば消えているね。





さて、背中に悪寒が走っただろうから、SAN値チェックいこうか。0/1だよ。





これ…逸見じゃないとしたらほんとに…


サバキ ラン
SAN66→86失敗
66→65



初期SAN値に戻ってしまった…





度重なる視線に、そろそろ精神を削られてきたんだろうね…かわいそうに





思い返したらこれいつものことなんだよな…よく耐えてるな…





それじゃ、君は背筋にひやりとしたものを感じながら家に戻るね。その後は何事もなく時間が過ぎるよ。





どうせ電話来るんだろうって、来るまでまた仮説のこと調べながら待機してようかな。





二度あることは三度ある…っていうしね。OK。ワードはどうする?





世界五分前仮説 解説





うん、いいよ。振って!


サバキ ラン
目星52→19成功



よしっ!





やったね!それじゃあ…世界五分前仮説に関して、次のことがわかるね。


●世界五分前仮説について
世界五分前仮説とは、
バートランド・ラッセル
によって提唱されたものである。
哲学における懐疑主義的な
思考実験のひとつ。
世界が五分前にそっくりそのままの形で、
存在しなかったはずの人々が、
「過去を覚えている」
という状態を植え付けられた状態で
突然出現したのではないか。
という仮説。
この仮説において
「5分前の記憶がある」
ということは反論にはならない。



なんか…物語の世界の話みたいだ…





実際にこんなこと説いた人がいるっていうのが、世界の神秘だよね。





もっとも、この説が本当なのだとしたら、「この説を唱えた人がいる」っていうのも「作られた記憶」になってしまうんだけれどね。





うーん…難しいことはよくわかんないな…





それじゃあ…そんなこんなで頭をひねらせていると…





君の思った通り、電話が鳴るね。





出るよ。





もしもし





もしもし蘭サマ?
…すごいな。今日は1コールで出てくれるなんて…





お前もしかして、大した理由もないのに毎日かけてくるつもり?こっちとしては勘弁願いたいんだけど。





えー、いいじゃん。話したいからかけるんだ。理由なんてそのくらいでいいだろ?





はあ……あ、そうだ。





遊園地の名前って何?昨日聞きそびれちゃって…こっちでも事前に調べておきたくてね。





え…あ、そういえばそうだったな…はは、ごめんごめん…





ゆうぐれ遊園地だよ。蘭サマも知ってるでしょ?





……知ってる?





うん。電車で小一時間のところに、そういえばそんなところがあったなーって思っていいよ。





D'ac





わかった。アトラクションとかお土産とか、ちょっと調べてみるよ。ありがとう。





……





逸見?





あー…いや、ごめん…なんか、その…結構楽しみにしててくれてんだなーって、思って…





そりゃあね。遊園地とか、もう何年も行ってないし





そうなんだ…ふふふ、誘ってよかった





…………なあ、蘭サマ?





なに?





……





もし、さ…もしだよ…?





本当に世界が終わるとしたら…蘭サマならどうする?





……急になんだよ





いや…その…結構周りで騒いでんじゃん?だから…もし本当になったら、蘭サマや、ほかの人はどうすんだろうなって思って…





ふーん…………考えたことないな。





多分俺は、普通にお菓子作って、それ売ったりあげたりして…





最後に、湊平や笑に会いに行くと思う。それで、気が済むまでたくさんお話ししてさ…





それで…





………KP





うん?どうしたの?





なきそう





早いよ!?





いやだって…だって…蘭がこういうのけなげに考えてんだなーって思ったら…自然に涙が…





蘭くん、そもそもこういう話題ぜったい嫌いだもんねぇ…ほら、これで拭いて





ありがとう…(ごしごし)





そっか…ごめん辛いこと聞いちゃったな





そう思うなら…聞くなよ





…俺はさ、一番高いところから、世界が終わるのを見てみたいんだ。





…高いとこって?宇宙?





うーん…そこまで高いと行けないから…もっと低くていいかな。ははは…





なにそれ…なんか魔王みたい





魔王…か……いいかも。





は?





俺が魔王なら、終わる世界なんてさっさと捨てて、蘭サマを別の世界に攫っていくよ。





ええ…やだなそれ





なんで?





それお前と二人きりってことだろう?それが純粋に嫌。





手厳しいなぁ…しょうがない。それなら、蘭サマが救いたい人みんなつけちゃうよ。





ほんと?それなら是非にって感じかな。





あはは!…本当に、救えたらいいんだけどな…





…話振っといてなに沈んでんだよ…





あはは…ごめん…





あ…もうこんな時間か。
そろそろ切るよ。お休み、蘭サマ。





うん。お休み。





それじゃあ…電話を切る前に、聞き耳を振ってくれるかな?





?D'ac。


サバキ ラン
聞き耳25→76失敗



それじゃあ…電話を切る直前、





…悲劇は死によって……なんて…





という声が聞こえるよ。





…?悲劇は…なんだって?





一応聞きなおすけど…





残念だけど、切れちゃってるね。





明日聞こう





って思って寝るよ。





OK。電話を切ると、君の瞼は自然に落ちていき、そのまま眠ってしまうねーー





おやすみなさい、いい夢を。


