さて。情報の整理だ

今わかっていることは、犯人が化け物だということ、犯人は何かしらの理由で、僕達…ジャッジときゃらめるに、罪をなすりつけようとしていること…

半広範囲から、犯人は自ずと絞られる…わけだけど…

まだ確証がないな…

うーん…十中八九おまえだろ！ってのはいるんだけどなぁ…

……なあ、そもそもさ。犯人は何故、月夜の瞳を怪盗に狙われていることにしたかったんだ？

……犯人がアイツだとすると…権力を示すため？

……弱いな。それだと、何故犯人が危険を冒してまで神話生物を使役しているのかがわからん。

怪盗連盟に恨みがある…とか？

……きゃらめる、お前まさか…

違うよ！…強くは言えないけど、多分！！

それを言うなら、ジャッジが手を降したやつの中に、ブラウン家と繋がりのある奴がいたとか…

……有り得なくもないな…

KP、きゃらめるとジャッジは、それぞれ心当たりはあるか？

特にないですね。ただ、怪盗という仕事柄、どこでどう恨みを買っているかはわからないですよ

うう…

……突貫あるのみ…か

偽怪盗がことを起こす前に何とかしたかったけど…それしかないか

だな…となると次は…

……潜入方法、だね

フウウ！怪盗っぽくなってきたァ！！

テンション爆アゲだな…

テンアゲで行こうぜ！！

KP、とりあえず承時に情報を伝えて、進展がないかも聞く

了解しました。でしたら…

ふむ…やっぱり、君達の名を語る者はブラウン家、あるいはゴーン氏の側にしか現れないようだね…

となれば、次に事件が起きるとすれば、そのゴーン邸本宅だろうね

ゴーン邸本宅…

予告が出されたのは今夜だからな…

リーダー、ゴーン邸に潜入して、偽物が月夜の瞳を盗む前に捕らえようと思っているのですが…いかんせん、あの警備では流石の俺たちでも辛いものがあります。

何か、潜入の助けとなる情報はないか？

ああ、それなら…

実は、テレビで今朝の続報があってね。せっかく怪盗が現れるのなら、あえて人目に晒して、そこで捕らえてしまおうという話が出たらしいんだ。

それは…

…夜会を開き、そこで月夜の瞳を展示しようということらしい。全く、舐めた真似をしてくれるよね

っ……

湊平、気持ちはわかるが抑えろ。多分、それが相手の狙いだ。

相手は偽物を狙う気でいる…でも、それに本物の俺達が引っかかるようなことがあっちゃいけないよ

……そうだな。済まない。

そこで…次の指令だ。君達には、夜会会場に潜入してもらう。手段は問わない。正規の方法でも良し、身分を偽るも良し。何せ僕達は怪盗だからね。

では、健闘を祈るよ

ああ

りょーかい！

任せてください

…それでは、行動宣言をお願いします

世時は変装でいいと思うが…どうする？

いや。変装はきゃらめるにやってもらうぜ

俺！？

いいのか？

ああ。世時は変装技能取ってないしな。この中で一番変装が高いきゃらめるにやってもらった方が、成功率も上がるだろ？

ああ…そういうことなら、お引き受けするよ

頼んだぞ

じゃあ、僕達はどうするかな…

KP、ゴーン邸の周辺を上手く探れそうな場所はあるか？

そうですね…ゴーン邸付近を偵察することが、潜入の近道なのではないかと思いますね

やっぱそうか…

あそこ2度も目星失敗してるからね…

全員でもう一度行ってみるか？

目立たないか？

ある程度の距離を保っていこう…

あ、それじゃ、俺は変装して、内部構造探っておこうか？脱出口とか…

ああ、たのむ

んじゃ、世時と湊平は外、蘭が中の偵察ってことでいいか？

OK

D'ac！

KP、これで頼む！

了解です。ゴーン邸で合流する、ということでよろしいですか？

あ、そうだ。今Sk〇peで話してる状態なんだよな

じゃあ、一度着替えができそうな場所に行きたいかな。近所の公園のトイレとかでもいいから

そうだな。さすがに路上着替えは目立つ

KP、公園とか近くにあるか？

うーん…シナリオにはないけど、このくらいならいいかなぁ…

ええ、ありますよ。蘭くんはそこで変装していくってことでいいですか？

うん。世時から制服をもらって、それを着るよ。一応、現地に着くまでコート的なものも羽織っておこうかな。

了解です。では、ロールしてください！

帽子を目深に被って、不敵な笑みを浮かべながら出てくるよ

銀のマント…(腕が動く)

翻して…(腕が動く)

欺くつもりか…(腕が動く)

そこ絶対ノーツ落とす

黒薔薇マスターは割と簡単な方ではあると思うけどな。

言ノ〇projectはいいぞ…

では、湊平くんと世時くんはそのまま、蘭くんだけ警備員の服を着て、ゴーン邸に向かう…で、いいですか？

ああ、それでいい

頼むぜ蘭！

任せてよ♪

それじゃあ、潜入する蘭くんの方から処理していきますね。

あれ！？逆じゃないんだ…

そうなんですよ〜

由笑…KPやらせて分かったけど、ずっと笑顔で何考えてるかわからない…！

そうですか？僕ポーカーフェイスは不得意なんですけど…

まあ、いいです。どうやって潜入しますか？

最初から裏口に特攻するのは怖いよね…裏門みたいな所ってあるかな？

そうですね。ありますよ

じゃあ、見回ってきた風にして、そのまま敷地内に入るよ。

…………

…なら、何も無く潜入できますね

ひいいいい…こっわ…こっわ…

とりあえず、目星で脱出路を探れないかな？外観からわかる程度でいいんだけど…

了解です。どうぞ

変装は絶好調なんだけどなぁ…

裏口から特攻ルートしか、思いつかないですね〜。

んん…そっかぁ…

………ん？……あれ？……由笑、その情報は…

(ニコッ)

あっ(察し)

1周、ゆっくりぐるーっと回ってから、あたかも見回りしてますよー風を装って、ゆっくりその場から離れるよ。

了解です！

ここでは……

蘭くんは、敷地内から出たところで、もう一度目星をしてもらってもいいですか？

え？うん…

よよよよよよかったあああああああ！！！！！

ああ！蘭の目はちゃんと見えてたんだね！！！良かった！！！

では…蘭くんは、ある邸宅の屋根の上に、人影を発見しますね。

えっ…(顔面蒼白)

！

KP、それ、俺達は気づけないか！？

うーん…そうですね…では、お先にお二人目星を振っていただけますか？

分かった。

おっしゃ！成功させて、蘭を助けに行くぞっ！！

やっぱ40きっついなぁ…

こっちは成功したから、問題ない

さっすがだぜそーへー！！

それでは、お二人は、ここからほど近いところに高台があるのを見つけますね。

あれっ(蘭の行動時刻と自分たちの行動時刻が微妙にズレていることに気づいた顔)

違うそうじゃない(蘭の行動時刻と自分たちの行動時刻が微妙にズレていることをすっかり忘れていた顔)

こうなると、お二人が次に取るべき行動は…？

………高台、行くか…

頑張れよ、蘭さま…！

2人だけでも生きてくれ…

まだ神話生物だとは言ってないんだけどなぁ…

……場面を1度戻しますよ。

その人影は、蘭くんに視認されたと分かると、パルクーラーのような身のこなしで、その場から離れていきますね

あれ？襲ってこない…？

まるで、ついてこいと言っているような動きです

………

2人なら行かせるんだが…

ええ…罠かぁ…？

でも相手ムンビでしょ…？蘭キックなら持ってるし…回避もあるし…なんか…ううん…

一体とは限らないぞ…？

……………

……………

……………

………骨は拾ってくれ(諦めの目)

ら、らぁぁぁぁぁん！！！！(迫真)

ら、らぁぁぁぁぁん！！！！(迫真)

後を追うよ！(迫真)

はい。それでは、一度シーンを切りますね

こわあああああああああ(´；ω；｀)

生きろらぁぁぁぁぁん！！！

すぐ戻るからな…！

では、高台へ向かったお二人ですね。

高台の作りはシンプルなもので、有料の望遠鏡が二つ、ベンチが二つ、それだけの設備の周りに緑が生い茂っている…ただそれだけの簡素な高台です

そのベンチの内一つには、1人の少女が座っていますね

少女…？1人でか？

ええ。

淡い紫色のドレスに、金髪と赤い瞳、陶器のように白い肌と、人間離れした美しさすら感じさせる少女は、どことなく不満げな様子で大きな犬の人形を弄っていますね。

！………

あなた達が来たことにも気づいた様子ですが、すぐにそっぽを向いて、人形をいじり始めます

時江！

やっほー、お兄ちゃん♪参加させてもらっちゃった！

継承の妹？

ああ、双子のな

ああ、この子が…ん…？双子！？

ふふ、その話は、また後でね〜♪

？？？？

KP、その子いくつくらいに見える？

12,3と言ったところですね。落ち着いた様子ではありますが、まだ幼さが残る顔立ちです。

話しかけるぞ

こんにちは、お嬢さん。こんな所で1人かい？

……………

少女は何も応えませんね。

あれぇ、無視…？(ショック)

配役が時江だから尚更ショックなんだな…

うーん…いや、そうだよなぁ…この構図、完全に不審者だよなぁ…

………何か、警戒心を緩められるようなことをすれば…

お、いいなそれ…でも、それ何すりゃいいんだ？

……………すまん、思い浮かばない

んん…今俺が持ってるのは…ハンカチか…

んじゃ…KP、ハンカチで、折り紙の要領でイヌを作ってプレゼントするぜ！

世時ならDEXも高いし、行けるかもな…いいか、KP？

分かりました。では…DEX×5でロールをお願いします！

では、綺麗にイヌを作ることが出来ましたね！

それを少女の眼前に出して、話しかけるぜ！

わんわん！お嬢さん、僕と一緒に遊ぼう！

扱いが上手い

さすがお兄ちゃん

わあ…！これ、イヌ…？すごい…！

へへ、驚いてくれた？そんな可愛らしい君に、プレゼントだ！

いいの…？………ありがとう…！

少女は、世時くんから貰ったハンカチを、嬉しそうに見ていますね。

よし、警戒は解けたな！

流石だ、継承

おませな女の子の扱いなら、おまかせあれ！

それどういう意味？お兄ちゃん？

さぁて！お話聞いていこうかなっ！！？？

かっこよかったのになぁ

俺は逸見世時。こっちの厳ついやつは、星霧湊平って言うんだ。よろしくな！

厳つい…

よろしく…

逸見さんと、星霧さん…私は、ルナ。ルナ・ブラウン。よろしく

ブラウン…？もしかして…

そっか、ルナちゃんか！いい名前だな♪

あ、ありがとう…

ところで、こんな所で何してるんだ？最近物騒だし、ひとりじゃ危ないぞ

……1人でも大丈夫…家は嫌いなの

ああ…そっか。そういう時期、あるよな。なんか家に帰りたくなくなるんだ

そうなのか…

……うん。パパもママも居ないし、おじさんは怖いし…

……いなくなった…か

おじさん？

うん…パパがいなくなっちゃったから、ダイヒョウって言うのを、パパの代わりにやってる人。

そっか…

事情は何となくわかった。けど、怪しいヤツを見つけたら、直ぐに逃げるんだぞ。

うん、わかった……あ…

どうかした？

怪しい人…かどうかは、分からないけど…あなた達みたいに、私に話しかけてきたお兄さんがいたよ。

……詳しく聞かせてくれるか？

うん…黒髪でトパーズみたいな目をしてて、ちょっとバカっぽかったけど明るいお兄さんだったなぁ

…………

どんな話をしたのか、教えてくれる？

うーん…あなた達と同じようなことかなぁ…私の事、随分気にかけてくれてたみたい。

……そうか…

怪しい…黒髪に黄色い目…見つけたら、マークしておくか…

……色々聞かせてくれて、ありがとうな！お礼に、お兄さんたちが、君の願いを1つ叶えてあげよう！

えっ…？

世時？

だーって、せっかく気分転換に来てたのに、こんな物騒な話ばっかして悪ぃなーって…

ああ…そうか。できる限りになるが…何かあるか？

え、えっと…えっと……

お、鬼ごっこ、したい…

おう！んじゃ、ひとっ走りしちゃおうかな〜♪そーへー鬼な！

はあ！？おい、世時！！

あの兄ちゃん、見た目より速いぞ〜！よーいドン！！

って言って、ルナを抱き上げて走るぜ！

くっ…逃がすか…！

追うぞ！！

完全に蘭くんのこと忘れてるなぁ…

折角ですから、イニチアシブロールでもやって、勝負をつけてみましょうか。値が小さい方が勝ちです！D66を振ってください！

勝負だ！！

勝負だ！！

では、世時くんは湊平くんから逃げ切れますね

してやったりだぜーーーー！！！

くっ……対抗じゃなきゃ勝てると思ったのに…！

では、こうして時間は刻々とすぎていきましたね。ルナは心なしか満足げです

よかった！

ありがとう、親切なお兄ちゃん。お礼にこれあげる。良かったら、来てね

ルナはすこしはにかみながら、お二人に2つの封筒を差し出してきますね。

？受け取るぞ

受け取るぜ！

受け取って確認してみると、それが、今夜のお披露目会の招待状であることが分かりますね。

おお！大収穫！

蘭も連れてくればよかったなぁ…

……………

……………

蘭！！！！(思い出した顔)

蘭！！！！(思い出した顔)

やっっべえ忘れてた…！！

ルナに礼を言って、別れた場所に戻るぞ！

分かりました。ルナは出会った時よりも柔らかな表情で見送ってくれますね。

またね、お兄ちゃん。