光輝は民宿の裏にあったスコップを使い穴を掘り、龍二を埋めて簡素な墓を作ってその前で手を合わせた。



とにかく龍二の死体をこのままにしておくわけにはいかないな・・・。龍二には悪いがここに眠ってもらおう・・・


光輝は民宿の裏にあったスコップを使い穴を掘り、龍二を埋めて簡素な墓を作ってその前で手を合わせた。



この村には小さな図書館があるらしいから、晋也と有希と一緒に先に行ってるよ。光輝も後で来てくれ。


そういうと隼人は図書館に向かって砂利道を三人で歩いて行った。



図書館か・・・。図書館なら村の文献とかあるだろうし鬼のこととか少しはわかるだろうな


図書館にて・・・



ねぇ、龍二の姿が見えないんだけど?どうしたの?





あぁ・・。龍二なら急用を思い出したとか言って夜が明けると同時に帰って行ったよ・・・


自分でも下手な言い訳だと思った。だが、有希には死んでも言えない。龍二は肉塊になっていてもうこの世にいないなどとは・・・



ふーん・・・。とりあえず村のことについて調べるんでしょ?早く済ませてごはんにしましょ





じゃあ、本がある場所聞いてくるからちょっと待ってろよ


そういうと隼人は図書館のカウンターへ歩いていき
図書館の人間に本の場所を訪ねた。



係の人にこの村の歴史の本を貸してもらったよ。「鬼灯村の歴史」、「鬼の伝説」、「鬼灯村の伝統」の三冊だ。手分けして読むぞ。


隼人に言われた通り3人は手分けして本を読んで村のことについて調べ始めた。「鬼の伝説」はおとぎ話のようなもので何も手掛かりをつかめなかったが、凄惨な記録が残されていたのが「鬼灯村の歴史」と「鬼灯村の伝統」の二冊だった・・・
