第3幕
デートフラグは突然に
第3幕
デートフラグは突然に



……へ…?


ベルリーナから告げられたその一言に、俺は思わず、ゴールデンフィッシュのように口をぱくぱくさせてしまった…だ、だって…



で、ですから…





こっ…今度の週末…空いてますか、と…





あっ…あうぃてましゅ!!


盛大に噛んだが、今はそんなことを気にしている場合じゃない…!そんなことより、重要なのはベルリーナから週末のお誘いが来たということだ!!
土曜が犯行予告を出した日だから、日曜はゆっくり寝ていたいとか考えていたが…そんなことしてられない!!



そ、そうですか…良かったです…





どこか行きたいところでもあるの?
俺、張り切ってナビデートするよ!!





ナビデートって何ですか…





…誕生日プレゼントを見繕いたいんです…アマンドさんの…





アマンドの…?
ああ、そういえばそんな時期だったっけ…





ええ…ですが…今まで、人にものをあげたことがなくて…それに、アマンドさんがどんなモノで喜んでくれるのかもわからないのです。





心を込めたモノなら、人は何を貰ったって嬉しいさ。





でも…そういうことならつきあうよ!
俺に任せて!!





本当ですか…?
ありがとうございます。


ん゛ん゛っ…可愛い…!!
不意打ち過ぎるしんどい…!!!!!



当日はどこかで待ち合わせでもしておきたいね…どこが良いかな?





そうですね…





E塔の麓はどうでしょう?
あそこなら、そこまで距離もないですし…ですよね?





ああ、そこそこ近いよ。それじゃ、そこで待ち合わせようか。





はい…では、そこに10時で良いでしょうか?





わかった。





ふふ、楽しみだなぁ♪


これは…前日の犯行は早めに切り上げなきゃなぁ…遅刻だけはしないようにしなきゃ…!
その日、俺はるんるん気分で一日を終え、無事に犯行予告日を迎えた。
さて、今回もさっさと終わらせて--



はあ…はあっ…ウソだろ…!待ってくれ…!


俺は、予想外の事態に翻弄されていたーー



…逃がすかよ





クソガキ


