家来は男をつれてきた。
ひょろひょろとしていていかにも頼りなさそうな男が堂々と歩いて長経の前に姿を表した。



若松からもうすぐ援軍が来るぞ。





ほんとですか?





あぁ。





さすが父上。





申し上げます。1人の男が城にいれろと言って来ております。





とりあえず連れて参れ。





はっ。


家来は男をつれてきた。
ひょろひょろとしていていかにも頼りなさそうな男が堂々と歩いて長経の前に姿を表した。



お久しぶりだな、援軍としてきたぞぁ天羽殿。





若松家軍師の成田様遠路はるばるわざわざありがとうございます兵はどちらにいるいるのですか?





あんなひょろひょろの人が軍師て頼りないな。





援軍は実はわし1人じゃ。





は?





だから援軍はわし1人じゃ。


長経は時田の言ってることが理解できなかった。



いやいや25000を相手にするのですよ兵力10倍ですぞ。我らは援軍を当てにしてたんですぞ。





まぁわしに任せろ必ずや勝利に導く采配をして見せる。


と言って長経の肩をぽーんとたたいた。
その時凛がお茶を運んできた。



熱いのでお気を付けてください


凜はにっこり微笑んだ。
成田は凜がお茶を置いて立ち上がって去ろうとしたときに凜のけつを触った。
凛はけつをさわられても冷静にニコッと時田の方を向いてお辞儀してさろうとする凛を見て時田はとっさの声も出さず冷静に対処した凛を



このおなごはできる女だ。





天羽殿このおなご借りてもよろしいかと?





はぁどうぞ。





「お主の名前は。」





小鹿凛でございます。





そうかぁ凛かぁ、いい響きだなぁ。ところでお主はこの戦どう戦えば勝てると思う?





私はこの戦いは不利なため籠城で時間を稼ぎ若松様からの援軍を待つ又は降伏の二つしか選択肢はないと思います。





凛、お主に一つ言っておこう、戦はなあ定石で勝てるほど甘くはない我の策略をお主に見せてやろう。


そう言って成田は高笑いしてその場を去った。
凛は成田が何を言いたかったのかその場で考え込んでいた。
城の戦の準備が終わった。



長経殿、皆を集めてもらいたい。


長経は皆を集めた。



今から成田殿が今から作戦を話してくださる。





ちょっと待って。


成田はいきなり立ち上がり天井に向かってジャンプして天井を切り落とした。



いててて。





誰だ、お前ら。


成田は天井から落ちてきた者たちに刀を向けた。



風のように速い。弟。風神、ぎゅーた。





雷のように光り輝く、兄。雷神、ぎょーた。





あっ、お父様私デモンでございます。


ぎゅーた、ぎょーたはこけた。



ちゃんといつものやってくださいよ番長。





ちゃんといつものやってくださいよ番長。





お前らまた殿を連れさらいに来たのか。





何言ってんの士郎君そんなことするわけないじゃん。変なこと言ってこの口とりつかれたのかな


天神は士郎の口をつねった。



いてぇなにすんだ。





お主たち協力してくれるのか。





もちろんでございます。殿のためなら例え火の中、水の中どこでも行きます。





じゃあ酒の中はどうだ。


士郎は天神に発泡酒をかけた。



あっばか、





ばかぁ?わはははははは。





うるさいぞ。





うるさいぞ、わっはあはははは。





士郎覚えてろ。





またでなおしてきます。





仕切り直して作戦の方を





まずは敵が多いということは、横長の陣形で攻め込まれたらやられてしまうから敵の陣形は縦長にする必要がある。そこで敵を城におびき寄せる、この城の入口は狭いから自然と陣形が縦長になる。そしてギリギリまで城の本丸に引き付ける。これにはおとり役が必要だが。





この役目俺にやらせてください。





敵をうまくおびき寄せられるかが鍵となるぞ。





任せてください。





そして1つ軍を隣の山に潜めておくその軍は開戦と同時に山を下れ。





その役目私がやります。





任せた。





それで長経殿と経丸殿は本丸で待機してほしい。





はっ。





はい。





そしてそちらの2人は片倉殿に開戦の知らせをするのと川の水止めしてある詮を切ってもらいたい。





「はっ。」





はい。





これにて作戦は終了でございます。





皆の者戦じゃー。





おーお!!


そして戦当日の朝。
霜河の大軍が河を挟んで城の前に陣どっていた。



まぁ殿、この戦楽勝でございましょう。





甘くみてはいけませぬぞ斉藤殿。





心配症だな伊原は、これだけの大軍を率連れたから天羽家を潰すのは余裕だろ。


霜河は高笑いしながら言った。
これよりこの場所で大きな戦が始まろうとしていた。
