こうして、一行が館に走って戻ってみると――



ま、まさか先生が・・・





黄金の夜明け団が『真正奥義書』の秘密を守るために先生を殺したんだな・・・





そ、そんな・・・





信じられない!そんな奴らがこの島をうろついているなんて!





それはどうかな・・・





どういうことだ?





こんな絶海の孤島に外部から侵入者が来てるのに、誰も気づかないなんて変じゃないか?





それに・・・俺が黄金の夜明け団の犯人なら先生をもっと前に殺してる。見つかるリスクがあるのに、わざわざみんなが来てから殺すだろうか?





それってもしかして・・・





俺たち生徒の中に犯人がいるってことか?





考えたくないけど・・・





だとしたら・・・犯人は・・・





シアンってこと?アイツだけ来ないなんて変よ!





メイドさんが危ないぞ!!





急いで館に戻ろう!!


こうして、一行が館に走って戻ってみると――



あれ?みなさんもうお戻りですか?先生は?





よかった!メイドさん無事なのね!





シアンはどこにいる?





シアンさんなら、まだ部屋でお休みでですが・・・





みんな!急ぐわよ!!





ここがシアンの部屋か!





何も反応がありませんわ・・・





どけ!俺が蹴破ってやる!!





こ、これはっ・・・


一行がシアンの部屋の中で目にしたものは、予想もしない光景だった――
