【第十幕】
『男が次に目を覚ますの場所は、暗黒の無か……それとも』
【第十幕】
『男が次に目を覚ますの場所は、暗黒の無か……それとも』



自然の賢者・リーフ!
ユウキくんに何をしたの!?





何って近くの喫茶店でね、ちょっと盛ってみました!





も、盛った?





へへへ、向こうで開発した『新薬』よ!
彼がトイレに行ってる間、飲み物にちょちょっとね!





新薬って!?





ベルってさ、『転生』って知ってる?





し、知ってるわよ。
突然亡くなった人が希に別の世界で生まれ変わる現象……





そう……『希に』ね!





え……!?


「この薬はね、『転生』を100%可能にするわ!」



な、何ですって!?





この薬の効果が本物なら今頃ユウキくんは、惑星マルクの何処かで目覚めているはずね!





な、なんのためにそんな……





えっへへー!
知りたい?





くっ……、でも、それよりユウキくんを!





あ、あの……マチ……さん?





あ!





?





ま、マユミさん! 突然申し訳ないけど救急車呼んでください!





え!?
は、はい……わかりました





ふーん、無駄だと思うけどね!


その後、ユウキくんは近くの病院へ搬送された。
リーフは、私が一瞬目を離した隙に姿を消していた。
神谷ユウキくんは、この病院の個室で今も眠り続けている……
第十幕 終
