あらすじ
地球に帰りたいと願うマチちゃんのために、この世界と地球を行き来できるという『妖精石』を探しに来た俺達。
その課程で俺は『虚無の力』という能力を手に入れた。
だがこの世界の王『ノア』は、妖精石では地球に帰る事はできないと言う。
妖精石はあくまで『妖精専用』であり、人間の俺達が使用しても意味が無いのだ。
あらすじ
地球に帰りたいと願うマチちゃんのために、この世界と地球を行き来できるという『妖精石』を探しに来た俺達。
その課程で俺は『虚無の力』という能力を手に入れた。
だがこの世界の王『ノア』は、妖精石では地球に帰る事はできないと言う。
妖精石はあくまで『妖精専用』であり、人間の俺達が使用しても意味が無いのだ。
あらすじ終わり



あー綺麗だなー夜空……





……





でもマチちゃんの方が綺麗だよ!





はい……





ま……まあ落ち込むなって! まだきっと手はあるさ!





そうですね……


大変だ!
マチちゃんがひどく落ち込んでいる!!!
何か面白い事を言って……



俺のターン!





!? いきなりどうしました……?





あれ? 知らない? 地球で放送してたアニメの主人公がよく使う台詞で……





さぁ……、私そういうの疎いので





じゃあこれは!?





テレレレッテテテ! テッテレテッテ テッテッテー!!!





クスッ





きたきた





何ですかそれ!





俺の好きなテレビゲームの音楽!





分かりませんよ~そんなの!





……


俺達がなぜ、こんな夜空の下で二人きりなのかというと……
妖精山で手に入れた妖精石が、全く意味の無い物と判明し、俺達は元いた村まで戻ることにした。
今はその道中である。
プリス姫とノア王は、しばらく妖精王の元に残ると言っていた。



マチちゃん





はい、何ですか?


俺は前から気になっていた事をマチちゃんに聞いてみた。



俺らって……、地球で会ったことない?





えっ……!





実はこの世界に来たばかりの時にさ! 夢で君を見た気がするんだよなぁ……!





確か第二章くらいで





第二章……?





あーいや、こっちの話





どうかな? 当たってる?





……





少しだけ、思い出を語らせてください……





いいよ! 回想ってやつだね





さっきから何を言っているんですか?





何でもないよ、続けてくれ


~七年前~



えーっと、竹内真千(たけうちまち)です……、よろしくお願いします!





今日からこの五年A組の仲間になる竹内さんだ! みんな仲良くしてくれよ!


「はーい!」



くっそ可愛いじゃん!


第十一章 終
