学校を終えたいつもの3人。
帰路でも変わりなく、他愛のない会話をしています。
学校を終えたいつもの3人。
帰路でも変わりなく、他愛のない会話をしています。



この世界に闇が迫っている!





宗教?





違います!
悪役ですよ悪役!





私たちには悪役がいないんですか!





おとぎの国は平和な世界。
悪役も基本ゆるゆるするものでしょ?





それじゃあ、つまらないでしょ。
あー、悪役来ないかなー!





そんな都合よく……





僕は……
僕は幼女が大好きだー!





って、悪役きたー!





ああ! さらいたい!
幼女を笛で操って、洞穴の中に誘いたい!





やばいわね……
これは本物よ。





本物すぎるよ!





…………





うわあ……
物凄くこっち見てるよ。





殺っちゃう? 殺っちゃう?
熱した鉄の靴履かせちゃう?





衣装箱で首の骨を折ってやるわ。





やめなさい。





あいつ、こっちに来るわよ。





これは美しいお嬢様がた。
学校の帰りかな?





は……はい。
知らない人と話しちゃいけないって、お姉様に言われてるからこれで……





お兄ちゃんはロリコンなんですか?





ふざけるな。
ショタも行けるに決まっている。





おまわりさーん!





ま……待ってくれ……
僕はただ、幼女とお近づきになりたかっただけで……





アウトね。





うん、アウト。





いや、セーフセーフ。
そもそも、僕は自分の物語に従っただけだから。


ハーメルンの笛吹き男
昔々のお話。
ハーメルンの街はネズミの被害によって悩んでいました。
そこに、一人の笛吹き男がやってきて、報酬を貰えるならネズミを退治しようと話を持ちかけました。
街の人はその条件をのみ、見事に笛吹き男はネズミたちを街から追い出しました。
しかし、街の人たちは約束を破り、報酬を支払いませんでした。
怒った笛吹き男は、笛の音によって街の子供たちを誘い出し、彼らとともに洞穴の中に消えてしまいました。
それ以後、彼らを見た者は誰もいません……



恐っそろしいよ!





しかも、犯罪臭が物凄いわね。





安心しなよ。
シリアス要素を排除したおとぎの国の僕は……





ただの子供好きだから!





アウトです。





警察呼んできたわよー。





みんなは一人のために、一人はみんなのために……
そして、変態は公務執行のために!





さあ、来い!
ロリコンは犯罪だ!





違う。
僕はロリコンであり、ショタコンだ!





嵐は去ったわね。





この国やべーな。


