


えっと、こっちの方向でいいんですっけ!?





薬に必要とは言ってましたけど、今から山の中に入るなんて!女の子に対する仕打ちじゃありません!!





……女の子って年齢だっけ?という突っ込みは無用にございますよ皆さま?





薬草さ~ん!!どこにいるんですかー!?





先生、それは……





…………えぇ、危惧していたことが現実になりましたね





この病気は私達ではどうにもできません





そんな……





私も初めてのケースです……対処法が全く分からなくて





先生、何かないんですか?





言ったはずですよフィンさん。私達の手ではどうにもできない





私達ができないのなら、あとは当事者になんとかしてもらうしかないんです





当事者って……?





フィンさん!!頼まれてた薬草採ってきました!!





ルクリュさん……すごい傷





体をはるくらいしか私にはできないので!





待ってて。すぐにアサガケの薬塗ってあげる





復活であります!!





俺をおいて何を盛り上がってるんだ?しかも妻の病室で





勝手に妻にしちゃってます!!





フィンさん、今から私の言うとおりに王子に状況を説明してあげてください。それがどんな内容でも





……そんな前振りするの?





間違えれば姫様は気づかずに死んでしまう可能性もあるんです!目の前を患者を救う、それが調合師の役目なんです!





…………分かったよ、先生





リチュエル王子、あなたにお願いがあります





……ん?





ん……あれ?





目が覚めたか。気分はどうだ?





リチュエル様……。今はとても落ち着いています





薬が効いてきたんだな。少し寝れば頭痛も消えると言っていた





その調合師様は、今どこに?





先に休んでもらった。ずっと君の治療をしてもらっていたからな。今頃はぐっすりだろう





調合師様にお礼を言わないといけませんね





ああ。明日の朝でも遅くはないさ





リチュエル様





……どうした?





ずっと考えていましたけど、やはりお城に戻ろうと思います。私達が想いあってるのは事実ですし、身分的にも結ばれるのは不可能ではありません。どうせ結ばれるのでしたら周りの人々にも認めてもらいたいですもの





……そうだな。俺も同じことを考えていた





結果的に君を追い詰めただけになってしまったのは本当に申し訳ないと思ってるが……





いいえ。それは身分を捨ててでも私を選んでくださったということでしょう?それだけで私は満足ですわ





…………君は強いな





明日、都に戻ろう。日を改めてキミト婚約をし、正式に結ばれよう





ええ。楽しみです!





……ところで、子供は何人欲しい?





リチュエル様、気が早すぎます





ですが、そうですね。2人は欲しいとは思っております





…………では3人だな





はい?





…………なんでもない





…………?


