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宗太~!起きなさ~い!





ふぁ~~~


・ ・ ・



宗太~!起きなさ~い!





はいは~い、起きてますよ~って





あんた、今何時かわかってるの!





ピンポ~ン ピンポ~ン





もう! 毛絲君来ちゃったじゃない!


毛絲は小学校の時からの腐れ縁で俺の一番の...
敵だ



なに!しまった、今日あいつが来るんだった!





ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン ピンポ~ン





はいは~い。ちょっと待ってね~、今開けるから。





クソ!こうやってる間も奴が来てしまう!これはもう背に腹は代えられない!


俺は素早く着替え。事前に準備していた縄を窓から垂らし庭へと下り立った



あら?毛絲く~ん?どこ~?





やぁ、奇遇だね。こんなところから降りて来るなんて


ギクッ!



や、やぁ。玉~。





はっはっ いつも苗字で呼んでくれてるじゃないか~、いつも通り苗字で呼んでくれよ~


ちなみに、この男。名前は毛絲(けいと)玉(たま)と言い変な見た目をしているがこれが普段着だ。



ん~やっぱり名前の方はくすぐったくてよくないんだよな~。





そうだな、じゃあ俺は行くから


スタスタスタ



まぁ待てって。俺ら高校も一緒じゃん。高校まで一緒に行こうぜ





嫌だ、じゃあな。





毛絲君、突然隠れないでよびっくりするじゃない。あら、宗太。なんでこんなところにいるの?


ギク...
いや、大丈夫だ。ちゃんとつなは回収してある。あとはあいつが変なことを言わなければ...



それは―





毛絲君。そろそろ学校行かないとまずい時間じゃないか?何なら一緒に行こうじゃないか。





えっ、いいの!さっきまで断ってたのに。





あぁいいとも一緒に行ってあげようじゃないか。さぁついてきたまえ。





やっほ~い、じゃあ一緒に行きましょうぜ、師匠。





ウッ、その呼び方はやめろ...そう言うのはもうやめたんだ


