お風呂から上がって部屋に戻った僕は、青葉に向けてそう言った。



なあ、1つ言わせてくれるか?


お風呂から上がって部屋に戻った僕は、青葉に向けてそう言った。
ちなみに今は、ここにいるのは僕と青葉と藤峰の3人だけだ。女子たちはまだ入浴を楽しんでいることだろう。



何だ都?





何で結局男女風呂場が別々なんだよ!? さっきまでの会話は何だったんだ? 美樹ちゃんは水着を何の為に借りたんだよ!?





何を当たり前のことを。年頃の男女が一緒にふろに入るわけがないだろう。それに水着は、明日行くプールのためだろう





っていうか、青葉が予定を立てて男女一緒に風呂に入るわけがないだろ





それもそうか





お!? 何だい何だい君たち。エッチな話しならお姉さんも混ぜてくれよ





ちょっと何? まさかあんたたち覗いてたんじゃないでしょうね?





そんな訳ないじゃないか





安心しろ。そんな真似俺がさせないさ





まあきりりんなら安心だろうな。って、ミッキーは聞こえて内容だぞ





……ハダカ……ミラレタ……モウオヨメニイケナイ……





ありゃりゃ。まあそれより、僕たちが来るまでトランプをしていたんだろう? 今度は美樹ちゃんも加えて人生ゲームでもしないか?


今夜の為にもこのままリラックスさせてあげようと思って、美樹ちゃんを強引に楽しい雰囲気へと誘い込む。



いいだろう。受けて立つ!!





優雅なリゾート生活でも楽しもうかしら





幸せな家庭を築くぞー!


それから僕たちは、しばらくの間人生を掛けた闘いに没頭した。
午後6時55分。青葉は1人、トロピカルアイランドにある巨大観覧車の前にいた。



都の奴は、一体ここで何をするつもりなんだか


そんな青葉を覗く影が、離れた草場に二つ。
僕と藤峰である。



それで? 今度は何でお前がここにいるんだよ?





いやー、それが人生ゲームをしてる間に桐谷から連絡があってさ。何か「夜大樹が美樹と怪しい事するかもしれないから監視してて」ってお願いされて





まあそんな事だろうと思ったよ





んで? 一体何をするつもりなんだ?





見てれば分かるさ。さて、そろそろ時間だ。僕もそろそろ行くとしよう


ゆっくりと、だけど確実に。時計の針は進んで行く。
午後7時。



お待たせ!


青葉の元に、1つの影が、歩み寄った。
そして、別の場所でも。



・・・


一つの影が、佇んでいた。
* * * * *
こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。
お久しぶりの更新ですが、お話ではまだ一日も経っていません(笑)
随分と時間がかかりましたが、そろそろ都君は夢から覚めそうです。この夢が、目覚めた世界でどのように関係してくるのでしょうか。
それでは、今回はこの辺りで失礼します。
