今日が永遠であるならば、きっと明日に希望を持ちはしなかった。
しかし、今の僕は……明日に希望を持っているのだろうか?
今日が永遠であるならば、きっと明日に希望を持ちはしなかった。
しかし、今の僕は……明日に希望を持っているのだろうか?



……どうなんだろうな





空を見上げたら、また君が悪態をついてやってくるんじゃないのだろうか?
そんな風に思えてくるこんな日に、どうして僕はこんなところにいるんだろうか。


ふらふらと歩きまわった先は、何処ともしれない屋上だった。
忙しく歩きまわる人たちは、上から見下ろす僕に見向きもせず走り回る。
それは、庭で見つけた蟻の行列のようだった。



こんなに高い場所に来ても、空は一向に近くならなくて……
雲も、手を伸ばせば届いてしまいそうだった。





もう少し……もう少しで……





もう少しで……一体どこまで行くんだろうな。





もう少しで、君のところまで行けそうで……





だが、君はきっと、その一歩を踏み出せないだろうな。
きっと、君も約束に縛られているのだから。





……でも、きっと、ここを超えたら、あいつに怒られるんだろうな。
「なにしてるんだ。馬鹿か」ってさ……





だったら、こんなところで油を売っている場合じゃないだろう?
早く行ったらどうなんだ?





……





なんだか、ここにいると彼女に怒られてる気がするなぁ。
見つかって本当に怒られても嫌だし。
退散しよっと





……全く、見つかっているわ。馬鹿者め





……済まないな……


