京子はマイクと蘭の3人で近くのカラオケ店へ来ていた。
京子はマイクと蘭の3人で近くのカラオケ店へ来ていた。



ね〜喉乾いたよね。京子ちょっと何か飲み物持ってきてくれる。


一曲歌い終わった蘭がソファーに飛び込むように座り、足を組みながら京子にこう言った。



なんで私が行くのよ。





だって京子、暇そうだから。





!!!





ああそっか京子はほとんど歌ってないから喉も乾いてないんだよね。


そう言うと蘭は両手で長い髪を後ろに払い、首筋の汗を手で吹いた。



私のリクエストをあんたが勝手に歌っちゃうんでしょ!


声に出して言えないところが寂しい。



僕が行ってきますよ。何がいいですか?





さすがマイク、気がきくなぁ。
私はコーラがほしい。





京子ちゃんは何がいいですか?





京子は喉が乾いてないから何もいらないってさ。





!!!


ムカつく京子はスクッと立ち上がり。。。



私もマイクと一緒に行くからいいよ。


とマイクを急かして部屋を出た。



蘭ってさほんと嫌な奴だよね?


飲み物を注ぎながら京子はプンプン怒っていた。するとマイクは。。。



そんなことないですよ。蘭ちゃんは楽しい友達じゃないですか。
京子ちゃん、友達のことをそんなふうに言ってはダメですよ。


真面目な顔で、それも京子が今一番聞きたくない答えを返してきた。京子は信じられないと言わんばかりにマイクの顔をまじまじと見た。
そしてゆっくりと。。。



マイクさぁ、あんたどこにホームステイしてるんだったっけ?





えっ?
もちろん京子ちゃん家ですよ。





そうだよ。ウチだよ。


そして京子は一つため息をつくと、クルッとマイクに背を向けそのまま黙って部屋の方へ歩いて行った。



アレ、京子ちゃん待ってください。


マイクは急いでその後を追った。



これ飲んだらマイク置いてサッサと帰ろ。バカらしい。


ガチャ
そして部屋に入ると大きな手鏡を見ながら蘭が髪を整えていた。



ねーねー今からセルフィーとるよ。私のインスタに乗せるから。
マイク早く隣に座って。


蘭が手招きをして自分の隣を指差した。



京子ちゃんも入りましょう。





入りたくない。





そんな入りましょうよ。


そう言うとマイクは無理やり京子を隣に引き寄せ一緒に長椅子に座った。
グイッ



。。。


急に肩を引き寄せられ、不覚にもドキリとしてしまった京子。
カシャ
そして体制を整える間もなく写真を取られてしまった。



あっやだ!もしかしたら顔が赤くなってたかもしれない。どうしよう。





もう載せたよ〜。


蘭はすぐにその写真をインスタに公開してしまった。



ちょっとちょっとちょっと〜


そして慌てて京子がチェックすると。。。。
それはこんな写真になっていた。。。。



ああああああ!
許さん蘭!


