待ち合わせ場所に付き、彼女と合流して、僕はそう呟いた。



それで、何でここにお前がいるんだ?


待ち合わせ場所に付き、彼女と合流して、僕はそう呟いた。



だ、だって。大樹が何するのか気になって





心配しなくても何も起こらないって……


僕の後をこっそりついてきた桐谷。
僕はそんなに危なっかしいのだろうか。軽くショックである。



ごめんねシルクちゃん。私が大樹くんに個人的に話があって……





個人的な話し!?


よく分からない反応をする桐谷を追い返すのは、やはり難しいと悟った僕は、極力気にしないようにしようと決めた。



それで、やっぱり相談っていうのは、今夜結構の遊園地大作戦のこと?





ゆゆゆ遊園地大作戦!?





そうなんだけど、いざ今夜するんだって分かると、何だか緊張してきて……


……どうやら美樹ちゃんも桐谷のことは意識の外に飛ばすことに決めたらしい。



そうか、でも確かに僕が美樹ちゃんの立場だったら、やっぱり緊張してしまうだろうな





だよね!? よかった。大樹君に相談して正解だったよ





まだ何もしていないんだけどね……じゃあとりあえずは最後の確認をしておこうか





そうだね。じゃあ、クライマックスでの観覧車なんだけど——


それから僕たちは、以前から練っていた作戦の最終確認を行った。



私もその作戦に入れてーー!!


綺麗な花畑の中、地団駄を踏みながら叫ぶ女の姿がそこにはあった。
悲しいことに、それは僕の友人で。
そしてついさっき一緒に戦ったパートナーだった。
* * * * *
こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。
そろそろ物語の核心に触れそうな予感です。
新しく登場した美樹ちゃんは、物語にどのように関わって行くんでしょうか。
それでは、今回は依然途中で終わったおまけを載せようと思います。
よろしければ、そちらも見ていって下さると幸いです。
* * * * *



さて、依然話に上がった、俺が何色の服を着た犬を選ぶかと言う話だが。都、考えてきたのか?





すっかり忘れていたよ……それで、何色が残っていたんだっけ?





赤!





黄色!





白





・・・黒





そして、桐斗君が選んだのは、静かな犬だよ!





あ! もしかして僕、分かったかも





ほう? では聞いてみよう





それぞれの色を漢字にするんだよ。そして





それなら答えは黒い服を着た犬ですね。それぞれの漢字を足すと、『黙』という感じになるから





また僕の台詞が奪われてしまった





あなたがとろすぎるんですよ、先輩?





僕は黒須に嫌われているみたいだな





だが都よ。お前がとろいせいで、他のみんなが帰ってしまったのも事実だぞ





嘘だろ!?





こんなところに2人きりなんて、お前ら何をしているんだ?





藤峰。いや、何でもないよ。ってあれ!? いつの間にか黒須もいなくなってる。桐谷は今日は来てすらいないし





黒須ってのが誰か知らないけど、桐谷なら母校の吹奏楽部に行くって言ってたぞ





桐谷って吹奏楽部だったんだ……どこの高校だろう?





どうやら去年は部長で、成績もいくつかの賞を取ったりと、結構優秀だったらしいぞ





なんでそんなに詳しいんだよ





いやいや、何かミス研のお話にあいつの写真が出ててな。お前も読んでみるといいよ





そうだな。僕もその物語を読んでみるよ。それじゃみんな、今回のおまけもこのあたりで





皆さん、今回もお読みいただきありがとうございます。いつも読んでくれている読者の皆さんに、とても感謝しています!!





それでは、今回はこの辺りで失礼します。





また最後の台詞を取られた……


