超高級フランス料理ケータリング事件を解決した探偵部。学園には再び平和な朝が戻ってきた!
超高級フランス料理ケータリング事件を解決した探偵部。学園には再び平和な朝が戻ってきた!



まったく、あれ以来・・・金田と薄井さん、付きあってるみたいだし。ムカつく!





まあ、そうひがむなよ。幸せそうでよかったじゃないか!





オレなんか相変わらず今日も残り物弁当なのに・・・。





何だ?騒がしいぞ?





正門のほうだ!行ってみようぜ!





お、おい!安見!あれを見ろ





なんだアレは!





き、金次郎像がブラつけてる!





誰だっ!二宮金次郎先輩にイタズラしたのは!





二宮金次郎はうちの卒業生じゃないぞ!!でも、とにかく外さないと!





そ、そうだな!よしちょっと待てよ





うわぁ、こりゃ派手だ!





一体、どこで入手したんだろう?





ちょっと!安見!アンタ、何やってんの!





ううむ、少なくとも明智のブラじゃなさそうだな・・・





ち、違う!オレは、金次郎先輩を助けようと・・・





なんてこった!登場タイミングが悪すぎる





や、やめろ放せ!オレは変態じゃねえ





黙れ!この腐れ外道が!





・・・





あれ?何かブラに挟まってるみたいだぞ!





犯人からの手紙?


【スギヨの財宝】
メロスは激怒した。吾輩は猫である。名前はまだ無い。ぼくが6つのとき、よんだ本にすばらしい絵があった。『本当にあった話』という題の、ジャングルについての本で見たんだ。その絵の写しは、ここにあるとおりだ。



す、スギヨの財宝だとっ!





どっからブラなんか持ってきたのよ!変態!





知るか!オレがやったわけじゃねえ!





こ、こいつは世紀の大発見だぞ・・・





二人ともやめろ!これを見ろっ!





何っ?





どうした突然?





えっ!スギヨの財宝?これが挟まってたっていうの?





はあ?何それ?





ええっ!スギヨの財宝知らないの?トロ高生でしょ?





とにかく、ここで話してても仕方ない。教室に戻ろうぜ!


探偵部の面々は、小林に言われるまま教室へ移動した



で、ホントに安見は知らないの?スギヨの財宝





知らねえよ。タダの変態じゃないの?





おいおい、38億の財宝だぞ!





悪かったな!知らなくて。説明してくれ





仕方ないなあ。説明してやるよ


昭和15年、トロロ学園の創設者、“大登呂幸太郎”は、学園創立にあたって当時の女性大実業家“金甘利スギヨ”から金100万円を借りたんだ。これは今のお金で換算すると約38億と言われている。



スギヨ先生、100万もの大金をわが学園のために・・・





本当にありがとうございます。何年かかろうとも、きっとお返しいたします!





いいんですよ!大登呂先生の教育にかける想いに比べれば、100万円なんて大した額でないわ!喜んで学園に寄付します





しかし!それではこの大登呂の男が廃ります!どうか返済させてください





それではこうしましょう!100万円は学園の中の私が指示する場所に埋めてください





埋める?





そう!どこに埋めたかは秘密の暗号にして、この学園で代々伝えるのです。





100万円の宝さがしですか!面白い!





そう、いつかきっとあなたの学園のとびきり優秀な生徒が、100万円を見つけてくれることでしょう!


だが、スギヨの財宝が見つかることはなかった。その後すぐ始まった戦争で、秘密の暗号を保管していた図書館が全焼。
スギヨの暗号は、学園に伝わる伝説となってしまった・・・。これが、トロロ学園に伝わる『スギヨ財宝』の真実だ!



し、知らなかった!うちの学校にそんな伝説があったなんて!





オレも、このメモを見るまでは信じられなかったよ!


