ダー…………

っふぅ……！

男爵くん、もう終わりかい？
俺は昔、マフィアのヒモをやっていたことがあるが、彼に比べると君はまるでダメだな。テクニック、体力、どれもなっていない。

チーハ！　黙れ！
イイでしょう、そこまで言うのなら私の腕前を見せてあげマース！　
ウラーーー！

おおおっ！　
まあ、頑張ってみたまえ！　うっ！

男の相手は久しぶりだ……！　俺は誘拐の被害者だからこれは浮気じゃない……浮気じゃないんだ……そうだろう、我が妻よ？

おはよ、二人とも！

かや子！　おはよう！

おはようございます。

ところであのさ、お父さん見なかった？　なんか、飲みに行ったきり帰ってきてないんだよね……

サクゾウのおっちゃん？
うーん、見てないなあ……　

僕も会ってません……

そっか。まあ、ふらふらしてる人だから、たぶんどっかで元気にしてるんだろうけど、LINEしても既読つかないし、どしたのかなーって思ってね……

なるほどなー。おっちゃん、どうしたんだろうなあ……

おはよう、カケト。そして黄泉路さんとカケトのお友達。

カタリ！
お前が来たってことはもしかして……

そういうことさ。
僕の新しい金づる探しは失敗に終わり、やはりペド野郎に雇われている。カケト、黄泉路さん、これを見てほしい。

……はぁ。朝から父親がローストビーフの器になってたりするのを見なきゃいけないのかぁ……

アア！　ニェート！　オアア！　ニェート！　アアアアーッ！　やめろーっ！

おっ♪　おっ♪
いいじゃないか♪　ははは！

ニェート！　誰かァッ！　助け！　オアッ！　オアーッ！　ニェート！　オアアーッ！

俺は誘拐の被害者だから浮気じゃない……俺は被害者だから浮気じゃない……浮気じゃない……！

はぁ…………

わっ、何すんだよかや子！　せっかく映像が映ったのに見えないじゃないか！

……いいの。カケトは見なくても困らないから。

カケト、かや子さんがこう言ってることだし、気にしなくてもいいんじゃないかな。

そうなのか？
うーん、レンがそう言うならな……

そうそう。レン君の言う通り。……無垢を学ぶことはできないんだから……はぁ…………なんか……いいことないかな……

かや子、元気ないなあ。

うん、ちょっとね。今日は学校休もうかな……

ええと、それで男爵？　さんは何の用で君を遣わしたのかな、カタリさん。

カタリでいいよ。僕もレンと呼ばせてもらうから。

……男爵は人質を盾に、逃亡騎士二人の引き渡しを賭けたトイファイトに応じるよう伝えるつもりだった。前回と同じだね。
が、今となっては誰が人質なのやら、わかったものじゃない……どうしたものかな……？

ちっす。

姉上！？　オアア！　お、お助けーッ！　オアア！

こんにちは、お姉さん。
私は男爵君の友人の者です。いやあ、いきなりこのようなところをお見せしてすみませんなあ、ははは！

何が！　友じ――アアア！
オオアアッ！　オッ！

セルゲイ、ちょっと携帯貸しなさい。カタリきゅんに連絡取りたいの。

オアア！　机の！
アアア！　上にィッ！

ん、ありがと。

アアア！　姉上！
お、お助け！　オオアアッ！

うっさい！
私がこれからおショタとお話するってのに静かにできないの！？　ア゛！？

……ッ！　……ゥッ！　オァッ！

～♪

あ♡　もしもしぃ♡　カタリきゅん♡？
ショタスキーの姉のタチアナでぇす♡

はい、はい。
ではそのように。失礼します。

わ♪　八千マルク♪
こんなポンとくれるんならもっと吹っかけりゃよかったな～♪

あ、ごめんカケト。僕お金が好きだからさ、ちょっと興奮しちゃって……！

ん、好きなものがあるのはいいことだよ。
何の電話だったんだ？

僕らのトイファイトのことについてさ。依頼人は変わったが、報酬をもらえるようで嬉しいよ。ではカケト、前回と同じホテルに来てもらえるかな？

待ちたまえ！

こんにちは、カタリ君。
僕はアルテュール・マリー・ド・プランスピュール。先日、男爵に「世話になった」者だ。今日はその返礼をしようと思う。ゆえにカケトの代わりに僕が戦う。いいね？

君が……！　大変結構だ。
ちょっと待ってくれ、うまくいけば僕はもっと稼げるから……もしもし、ミズ・ショタスキー？　

はぁい♡　名前呼んでくれてうれしぃなぁ♡　でもタチアナ♡　って呼んでくれたらもっとうれしいかも♡

それは２００マルクですね。ところで、例のトイファイトにかのプランスピュール家の御曹司を呼べるとなれば、いくら出せますか？

えっ！？　アルテュールきゅんが来るのぉ！？　マジで！？　マジならお姉さん、いくらだって出しちゃう♡

では20万マルクお願いします。

はぁい♡　さっそく振り込んだから確認して見てぇ♡　あとタチアナって呼んで♡

はい。結構です、タチアナ。では予定通りに。はい、失礼します。

ふふふふふ……！　笑いが止まらないね……！　この偽の宇宙のこととはいえ嬉しい……！

あ、ごめん。
分配のことも話さず一人で興奮してしまって。君の分は半分の５万マルクでいいかな？

ん？　どうして僕にお金を？
僕が戦うのはただ自らの誇りと、人質のためだというのに。

いや！　なんでもないんだ！　とりあえずお金は僕が全額もらっておくよ！　やっぱり大公家の若様に５万マルクなんてはした金渡すのは無礼だもんね！

さあ行こう！　トイファイトだ！
うふふ、楽しみだなあ……！

あ、ああ……

待っていろ、ショタスキー！
この僕をあのような目に遭わせたことを後悔させてやる……！

（……なあレン、20万の半分って5万じゃないよな……？）

（……うん。たぶん、堂々と言い切ることで請求額が10万だったと勘違いさせようとしたんじゃないかな。そうすればカタリくんは5万得するもの……）

ね。私もついていっていいかな？
家にいると、お父さんのこと思い出しちゃいそうだし……

ああ。この前みたいについて来てくれよ。

ってか、ホントにつらそうだな……カバンかせよ。

ん。ありがと。
ほんとにありがとう。優しいね……

あはっ♡
これは結構な見世物ね♡

おれ、ふんどしはくの初めてだ！　笑える格好だな！　なんかヘンな感じだけど！

いいセンスだなあ、ペド野郎め……！

……これ、ちょっときついな……

わああ～♡
君たちかわいいね～♡

カケトー、こっち向いてくれる？

私はもうちょっと、小学生らしい水着の方がいいと思うな……

私としては全部脱いでほしいわ♡
さて、ボクたち準備はいいかしら？

いいぜ！

大丈夫です。

彼らに同じだ。

結構です。
Toy Stell……

Kämpfe weiter！